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TJ SPECIAL FILE 11

選手の膝を
ケガから守る

チームで取り組む
傷害予防トレーニング










大見頼一 編著


A5変形判(210×138mm)約160頁
定価 1600円+税
ISBN 978-4-938335-86-1
2014年11月26日発売予定

前十字靭帯損傷をはじめとする膝のケガに対して、有効な予防トレーニングはないだろうかと探してきた著者。大学や高校のバスケットボール部で指導を積み重ねたことで、動きをトレーニングするとともに、選手自身に理解してもらうことが重要だということがわかった。こうした実践内容が予防トレーニングのプログラムとして結実した。専門家に呼びかけチームをつくり、各チームでどんな動作が危ないのか、何をすべきかを伝えていった記録でもある。本書は、月刊トレーニング・ジャーナルでの連載をもとに、加筆修正したものです。

なお、サブタイトルの「チームで」というのは、専門家(理学療法士やアスレティックトレーナー、ストレングスコーチ)がサポートチームをつくって予防に取り組んだ事例であるという意味合いがあります。また選手が個人でトレーニングを行うだけでなく、チーム内でお互いに予防への意識を高めていくという意味が込められています。

本書ではバスケットボールチームが取り上げられておりますが、チーム競技だけでなく、個人種目においても、参考になると考えられます。

本書の特徴
・下肢のケガを予防するためのトレーニングを写真と動画で紹介
・専門家でチームをつくり、各チームへ出向いて指導
・動きだけでなく、知識を伝えることも重視
・動作で注意すべきポイントがチームに浸透していく

動画
リバウンドジャンプ(ミニバンド)(図4-2-1)
リバウンドプッシュ(図4-2-2)
コンタクトジャンプ(図4-2-3)
180°ターン(図4-3-1)
180°ターン(ミニバンド)(図4-3-2)
90°ターン&プッシュ(図4-3-3)
両脚前後ジャンプ(ミニバンド)(図4-4-1)
片脚前後ジャンプ(ミニバンド)(図4-4-2)
片脚前後ジャンプ+パスキャッチ(図4-4-3)
両脚左右ジャンプ(ミニバンド)(図4-6-1)
片脚左右ジャンプ(ミニバンド)(図4-6-2)
サイドホップ(ミニバンド)+パスキャッチ(図4-6-3)
股関節外旋(図5-5)
ロシアンハムストリングス レベルI(図5-6-1)
ロシアンハムストリングス レベルII(図5-6-2)
ロシアンハムストリングス レベルIII(図5-6-3)
片脚外転(膝上ミニバンド)(図5-7-1)
片脚外転(足首ミニバンド)(図5-7-2)
サイドステップ(ミニバンド)(図5-7-3)
サイドブリッジ(図5-8-1)
サイドブリッジ(ミニバンド)(図5-8-2)
サイドブリッジ(ミニバンド+バランスディスク)(図5-8-3)
両脚ブリッジ(図5-9-1)
片脚ブリッジ(図5-9-2)
ディスク上片脚ブリッジ(図5-9-3)
ダブルレッグバランス&パス(図6-2-1)
両脚スクワット(図6-2-2)
シングルレッグバランス&ドリブル(図6-2-3)
スプリットスクワット(図6-3-1)
フロントランジ(図6-3-2)
サイドランジ(図6-3-3)
ダブルレッグホップ(図6-4-1)
クロスレッグホップ(図6-4-2)
サイドホップ(図6-4-3)


目次

はじめに

1 ベストメンバーで試合に臨むために

2 なぜ、膝はケガをしやすいのか
  膝の構造と受傷メカニズム

3 傷害予防に役立つ指導のポイント

4 予防トレーニングの実際(1)
  ジャンプトレーニング

5 予防トレーニングの実際(2)
  筋力強化

6 予防トレーニングの実際(3)
  バランストレーニング

7 トレーニング介入(アプローチ)を行ってみて
  うまくいっている点と難しい点

8 予防トレーニングの効果について(1)
  ACL損傷などの膝外傷は、どのくらい減るのか?

9 予防トレーニングの効果について(2)
  予防トレーニングによって、ジャンプ着地動作はどのように変化するのか?

10 足関節外側靭帯損傷予防
  トレーニングの実際

11 現場での予防トレーニングの実際

一覧:予防トレーニングの方法およびポイント

APPENDIX

あとがき


本書は『月刊トレーニング・ジャーナル』2012年9月号〜2013年10月号に「膝の傷害予防トレーニング」として連載されたものを加筆・修正し、再編集したものである。