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No.1〜141

DVD版 月刊スポーツメディスン
特集パック No.28-137


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Sportsmedicine No.142, 2012
月刊スポ-ツメディスン 2012年7月号 通巻142号

A4変型判 52頁 中綴じ 定価1,100円(1,000円+税) 完売
年間購読料11,000円(10,000円+税)


■特集 膝の動きを診る ──正常な動きと異常な動き

今月の特集は、スポーツで疾患の多い膝に注目、その動きについて、3人の理学療法士の先生にそれぞれの専門から語っていただいた。石井慎一郎先生にはScrew home movementを中心に、八木茂典先生には、膝関節の2つの関節を中心に関節不安定性の理学療法について、小川大輔先生には関節のゆるみと関節モビライゼーションについて詳しく述べていただいた。微妙な動きが疾患に関係する。新しい知見も交えて、多数の図とともに「膝の動き」について知る特集である。

1 膝のゆるみと回旋――screw home movementを中心に
石井慎一郎・神奈川県立保健福祉大学 保健福祉学部リハビリテーション学科 准教授、理学療法士

2 膝関節不安定性に対する理学療法
八木茂典・東京西徳洲会病院スポーツリハビリテーションセンター、理学療法士、日本体育協会公認アスレティックトレーナー

3 膝のゆるみと関節モビライゼーション
小川大輔・目白大学 保健医療学部 理学療法学科 助教、理学療法士

特集頁例  msm142.pdf *注1


Topic Scanning
新しい流れを読む
今後の理学療法士のあり方を考える──第47回日本理学療法学術大会

Editorial Report
話題の最前線
関東労災病院スポーツ整形外科30周年──多数のOBを交え、祝賀会開催

Event Report
イベントレポート
日本アスリート会議による「アスリート教育元年」始まる──2012 Japan Athlete Forum in Osaka

Sports & Law
基礎から学ぶ「スポーツと法」
スポーツの放送と権利
大橋卓生・スポーツ法政策研究会、虎ノ門協同法律事務所・弁護士、金沢工業大学虎ノ門大学院 准教授

Sports and Medicine
スポーツと医療の現場から考える
プラスαの指導者を目指して
河崎賢三・スポーツ整形外科医、桐蔭横浜大学 スポーツ健康政策学部 教授

Contribution
寄稿
バレーボール、ロンドンオリンピック世界最終予選を終えて
田中夕子・フリーランスライター

Meridian Stretch
「経絡ストレッチ」――身体の異常判断と修正が容易にできる
経絡ストレッチで症状を改善しよう 23
ランナーに起こりやすい傷害への対応(5)――ハムストリングの肉ばなれ
朝日山一男・神奈川衛生学園専門学校

Physical Essay
からだのエッセイ「身体の森」
ニコッと笑う
山田ゆかり・スポーツライター、早稲田大学非常勤講師、一般社団法人飛騨シューレ代表理事


 膝は、伸展・屈曲がメインで、外旋・内旋、外反・内反という動きもある。当たり前のように思い、screw home movementという動きもあるというのは知っていたが、さてその詳細となるとよくわからない。そんな話をしているときに、石井慎一郎先生(P.6)がscrew home movement(SHM)の研究では第一人者だと聞き、文献も送ってもらった。一度、石井先生に詳しく聞いてみようというところからこの特集はスタートした。
 品川から京浜急行に乗り、浦賀のひとつ手前に「県立大学」という駅がある。そこで降りて徒歩で5~6分か。美しいデザインの校舎がみえた。そこの実験室でお話をうかがうことができた。Viconがセットしてある。今は動作分析が盛んに行われるようになり、こうした実験室をよくみかけるようになった。そこでの話は予定を超えて1時間以上に及んだ。SHMについて若い人から高齢の人まで測定した結果を論文にされている。その詳細は本文を読んでいただきたいが、骨と腱が関係し、とくに腱に異常があるとSHMにも異常が生じるとのこと。測定しにくいという理由であまり研究はされていないようだが、ロボットにはない動きの秘密をもっと知りたいと思った。
 膝については本誌で何度も登場していただいている八木茂典先生(P.15)に今回もお話をうかがうことにした。八木先生にも1時間以上、膝の動き(弛緩性、不安定性、あそび)および膝の大腿膝蓋関節、大腿脛骨関節という2つの関節について、何が正常な動きで、何が異常な動きかという話である。インタビュー原稿を起こして送ったが、最終的にはそれをもとに自分で書きなおすとのこと。脱帽である。
 最後は、小川大輔先生(P.22)。この取材は浜さんに頼んだ。以前書いたように、元理学療法士で現在はものを書く仕事をされている。小川先生は「最大ゆるみの肢位」の研究をされている。安静肢位で関節の動きが制限されている場合、関節モビライゼーション適応になるが、安静肢位を示す根拠となる明確なデータがないとのこと。その研究と関節モビライゼーションについて多数の図とともに語っていただいた。Nordic systemと呼ばれる徒手療法についても紹介していただいた。今月は3本ながら充実した内容。各先生に御礼申し上げる次第です。(清家)


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