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No.1〜139

DVD版 月刊スポーツメディスン
特集パック No.28-137


*注1
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Sportsmedicine No.140, 2012
A4変型判 52頁 中綴じ 定価1,100円(1,000円+税) クリアランスセール特価550円(500円+税)[品切れ]

A4変型判 52頁 中綴じ 定価1,100円(1,000円+税)
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■特集 腹筋と背筋 ——体幹筋解明へのアプローチ

コアや体幹が何かと話題になり、関連書はたくさん出ているが、そもそも「腹筋」あるいは「背筋」とは何か。腹筋群、背筋群と総称していう根拠はどれくらい明らかなのか。今月の特集は、そこに疑問を抱いた人たちのアプローチを紹介し、筋活動から運動全体を考えるヒントにしたいという内容である。きっかけになった鈴木先生の研究を冒頭に掲げ、同じグループの渡邊先生と三浦先生にそれぞれの研究と臨床について語っていただき、元プロ野球選手で現在理学療法士としてプロ野球に携わる栗田先生に現場での「腹筋と背筋」について述べていただいた。

1 筋緊張検査から考える「腹筋と背筋」
鈴木俊明・関西医療大学大学院 研究副科長、教授、理学療法士、医学博士

2 腹筋群、とくに外腹斜筋と内腹斜筋のはたらきについて
渡邊裕文・六地蔵総合病院リハビリテーション科、理学療法士

3 腹筋群と腰背筋群の筋電図学的考察
三浦雄一郎・第一岡本病院、理学療法士

4 トップアスリートに対する「腹筋と背筋」の捉え方
栗田 聡・ヤクルトスワローズ フィジカルディレクター、理学療法士

特集頁例  msm140.pdf *注1


Contribution
第15回学生トレーナーの集い――「志(こころざし)」をテーマに
河野徳良・第15回学生トレーナーの集い実行委員会 オブザーバー代表
河野徳良・日本体育大学アスレティック・トレーニング研究室主任

Essay on the Picture
私の“一枚の絵”
富士山佐藤小屋あれこれ
飛松好子・国立障害者リハビリテーションセンター健康増進センター長
   
Clinical Essay
日々の臨床から「診察室で行っている筋と脳へのアプローチ」
肩関節が楽に挙がるようになれば:脳と筋の再教育
――Nさん、48歳、男性、事務職、五十肩(肩関節周囲炎)の場合
丹羽滋郎・愛知医科大学名誉教授

Sports & Law
基礎から学ぶ「スポーツと法」
トレーニング・エクササイズと知的財産権
宮田義晃・スポーツ法政策研究会、京橋法律事務所、弁護士

Sports and Medicine
スポーツと医療の現場から考える
スポーツによる怪我と故障――「痛くない故障」をみつけよう!
河崎賢三・桐蔭横浜大学スポーツ健康政策学部准教授

Meridian Stretch
「経絡ストレッチ」――身体の異常判断と修正が容易にできる
経絡ストレッチで症状を改善しよう 21
ランナーに起こりやすい傷害への対応(3)――膝蓋靭帯炎
朝日山一男・神奈川衛生学園専門学校

Physical Essay
からだのエッセイ「身体の森」
治療と治癒
山田ゆかり・スポーツライター 早稲田大学非常勤講師 一般社団法人飛騨シューレ代表理事

Thoughts on Books
本の話
医療と英語



 鈴木俊明先生(P.2)には、本誌でも何度か登場していただいているが、あるとき先生のFacebookで紹介されていたブログの記事が目に止まった。今回、詳細に語っていただいている筋緊張に関する内容だった。非常に興味深いので、特集としてそのお話をうかがいたい旨、連絡をとり、取材を了承していただいた。詳しく聞いてみないとわからない話だが、特集としてまとまるかどうか、それは取材後聞いてみようと考え新幹線に乗った。
 天王寺から阪和線に乗り、熊取という駅で降りる。大阪体育大学もあるところで、前にも来たことがある。タクシーで関西医療大学へ。一般的には春休みの時期だが、教室には学生が何人もいて、熱心に勉強している。鈴木先生に施設を案内していただいたが、レベルが高い医療系大学の状況がよくわかった。
 先生の筋緊張検査の話は本文にあるとおりだが、筋緊張の世界に革命をもたらすような内容。もっと細かくみていかないといけない。結論としてはそういうことになるが、「硬さ」も皮膚が原因だったり、筋ではなく腱ということもある。「腹筋群」「背筋群」と言っても、それぞれの筋のはたらきは異なり、どの筋のことなのかは明確にされなければいけない。
 スライドを使って解説していただき、このテーマで別の先生となるとどなたになるかという話をしたら、なんとその日の夜、六地蔵総合病院で研究会があり、そこに2人の先生もくるという。急遽、予定を変更し、その日は京都に泊ることにした。
 夜の研究会。若い理学療法士が数十人集まっていた。その研究会に並行して渡邊裕文先生(P.10)と三浦雄一郎先生(P.14)に話をうかがった。急な話だったが、本文にあるとおり、渡邊先生には腹筋群のなかでも、内腹斜筋と外腹斜筋の活動に関する研究について、三浦先生には、腹筋群と腰背筋群の同様の研究について、解説していただいた。
 スポーツ現場の話として、前号から参加してもらっている浜さんに、浜さんが尊敬する栗田聡先生(P.21)に取材してもらった。ヤクルトスワローズの理学療法士として活躍されている。ドラフト1位で広島に入団したトップアスリート。プロ野球選手では初の理学療法士とのこと。スポーツ現場での腹筋と背筋という体幹筋へのアプローチ。これもまた実に興味深い。(清家)


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