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No.1〜130

DVD版 月刊スポーツメディスン
特集パック No.28-137


*注1
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Sportsmedicine No.131, 2011
月刊スポーツメディスン 2011年6月号 通巻131号

A4変型判 52頁 中綴じ 定価1,100円(1,000円+税) クリアランスセール特価550円(500円+税)[品切れ]
年間購読料11,000円(10,000円+税)


■特集 腰痛とストレッチング
——腰痛を改善、予防する視点と方法

腰痛は一般人のみならず、アスリートを悩ます疾患のひとつである。腰痛にはさまざまな原因があるが、身体そのものの状態(静的要素)、その状態からの動きの特徴、個体としての偏り(クセ)などが関わってくる。今月は、腰痛の捉え方と、それに基づくストレッチングという視点で3人の先生に取材した。いずれも、従来行われているスタティックストレッチングというより、動的な要素が強い。つまり、動きのなかで捉えるという視点である。それぞれの興味深いアプローチを堪能していただきたい。

1 アスリートにもみられる腰椎終板炎と、腰痛予防のジャックナイフストレッチについて
西良浩一・帝京大学溝口病院整形外科、同大学医学部准教授

2 からだ全体の動きをトータルでみながら腰痛の根本原因を探る
曽我武史・TKC BODY DESIGN代表、鍼灸・マッサージ師

3 バレーボール選手の腰痛対策
板倉尚子・日本女子体育大学健康管理センター、理学療法士

特集頁例  msm131.pdf *注1


Yoga for Athlete
アスリートに役立つヨガ
プラサーリタ・パドッタナアサナ
石川由希子・全米ヨガアライアンス認定インストラクター、栄養アドバイザー

Editorial Report
話題の最前線
東日本大震災のJOCの医療支援活動——応援へのお返し、大会で築いたノウハウの応用

Coaching & Management
高校野球のチーム運営を考えるスポーツ経営診断
スポーツチームの経験学習
高柿 健・広島県立総合技術高校野球部顧問、岡山大学社会文化科学研究科組織経営専攻、中小企業診断士(UCG)

Talk about Isubasu
Talk about イスバス
人生を変えたイスバスとの出会い──挫折から希望へ
安 直樹・NO EXCUSE所属、プロ車椅子バスケットボール選手、エイベックス・エンタテイメント(株)

Sports & Law
基礎から学ぶ「スポーツと法」
球団などによるスポーツ施設の管理運営
西脇威夫・スポーツ法政策研究会、渥美坂井法律事務所・外国法共同事業、弁護士

Sports and Medicine
スポーツと医療の現場から考える
メディカルチェックをお勧めします!
河崎賢三・桐蔭横浜大学スポーツ健康政策学部准教授

The Challenge
アスリートの挑戦
大山加奈〔前編〕【バレーボール】日本バレーボールリーグ(Vリーグ)機構

Essay on the Picture
私の"一枚の絵"
肘は曲げるか、伸ばしたままか
渡會公治・帝京平成大学健康メディイカル学部理学療法学科

Meridian Stretch
「経絡ストレッチ」——身体の異常判断と修正が容易にできる
経絡ストレッチで症状を改善しよう12
東洋医学の考え方(26)——胃痛への対処法
朝日山一男・神奈川衛生学園専門学校

Physical Essay
からだのエッセイ「身体の森」
舞踊と武術、そして健康法
山田ゆかり・スポーツライター 早稲田大学非常勤講師 一般社団法人飛騨シューレ代表理事



 114号の腰椎分離症の特集で、徳島大学時代の西良浩一先生(P.2)に取材したとき(ちょうと阿波踊りの時期でした)、今回の終板炎の話が出た。特集テーマと直接関係しないので、そのときは掲載しなかったので、今回、改めて取材させていただいた。
 最初はゴルフの選手だった。ドライバーを振り下ろす瞬間だけ起こる腰の右側の痛み。アイアンでは痛くない。日常生活でも痛くない。いろいろ調べてもらったがわからない。なんと西良先生が51人目の医師だった。おかしいということになり、椎体の右があやしいとねらってCTやMRIを撮ったらわかった。MODIC変化というものが生じていた。あとは、そこにピンポイントで注射。長く消えなかった腰の痛みが消えていたというもの。レスリング選手でも前方だがみつかっている。アスリートにはないと思われていたので、なかなかみつからなかったのだろうとのことである。
 腰椎分離症も含め、ハムストリングスのかたさが問題と考えた西良先生が勧めているのが「ジャックナイフストレッチ」、数週間続けると、立位体前屈で掌が床につく。ご自身もやわらかいからだである西良先生が「ゴール」としているのはさらにやわらかい状態。詳細は本文をご覧いただきたい。
 陸上のトレーナーとして広く知られている曽我武史先生(P.10)。目黒区・祐天寺にある治療院にはアスリートはもちろん、ダンサーや一般の人も訪れる。その患者さんには腰痛が多い。アスリートをみてきた経験から、動きの修正、自覚などを通じて、腰痛を起こさないからだの使い方を教えておられる。ストレッチ感を感じ取る動きの説明が非常に興味深い。
 日本女子体育大学健康センターの理学療法士、板倉尚子先生(P.19)には、同大学バレーボール部で行っているウォーミングアップ時の腰痛予防エクササイズについて紹介していただいた。動的なストレッチングが中心だが、その背景にはバレーボールの動きやプレーへの理解と動きそのものの解析がある。なぜ、腰痛を起こすのか。そこを見極め、現場で対応していく。こういうアップこそがスポーツ医学の大きな役割だろう。(清家)


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