特集頁例
msm123.pdf(*注1)


(*注1)書籍サンプルを閲覧するには
Adobe Acrobat Readerが必要です。
お持ちでない方は↑ボタンよりダウンロ-ドして下さい。

Sportsmedicine No.123, 2010
月刊スポ-ツメディスン 2010年8月号 通巻123号

A4変型判 52頁 中綴じ 定価1,000円(+税) クリアランスセール特価500円+税
年間購読料10,000円(税込)


■特集 最先端ACLリハ --選手が満足する競技復帰への道

本誌114号で東京スポーツ整形外科研修会 第1回スポーツリハビリテーションワークショップの内容を紹介したが、そこで前十字靱帯(ACL)再建術後のリハビリテーションについて3人の理学療法士が発表している。ごく限られた誌面なので、量的に限定されたが、その内容は詳細に紹介したいものだった。今回、そこで発表された八木、今屋両先生と、京都で長くACLリハに携わってこられた吉田先生にも参加していただき、まずACLリハの要点をまとめ、続いて3氏による座談会で縦横に語っていただいた。

1  最先端ACLリハの実際——重要ポイントを整理する
八木茂典・東京医科歯科大学大学院運動器外科学分野 理学療法士
今屋 健・関東労災病院リハビリテーション科 理学療法士
吉田昌平・京都学際研究所附属病院リハビリテーション科 理学療法士

 1.膝ACL損傷の疫学(八木)
 2.ACLの機能(八木)
 3.膝ACL損傷に対する保存療法と手術療法(八木)
 4.術前リハビリテーションの重要性(今屋)
 5.術式に応じたリハビリテーション(八木)
 6.術後早期の正常歩行からジョギングへ(今屋)
 7.膝ACL再健術後リハビリテーションにおけるエクササイズ(八木)
 8.スポーツ選手の体力を考慮したアスレティックリハビリテーション(吉田)
 9.スポーツ選手の動作を考慮したアスレティックリハビリテーション(吉田)

2  ACLリハの最前線を語る 上記3氏による座談会


Topic Scanning
新しい流れを読む
選手を支えるスポーツメディカルセミナー——第9回「ランニングと足部のスポーツ外傷・障害のリハビリテーション」

Clinical Essay
日々の臨床から「診察室で行っている筋と脳へのアプローチ」
踵の痛み、よくなれば……——Eさん、60歳、男性、事務職、踵痛(踵骨棘)の場合
丹羽滋郎・愛知医科大学名誉教授、同大学運動療育センター教学監

Yoga for Athlete
アスリートに役立つヨガ
ヨガとストレッチの違いは何? ヨガってストレッチみたいなものでしょ?
石川由希子・全米ヨガアライアンス認定インストラクター、栄養アドバイザー

Sports&Law
基礎から学ぶ「スポーツと法」
AEDの使用・管理をめぐる法律問題
宮田義晃・スポーツ法政策研究会、京橋法律事務所、弁護士

Life Skills Program
アスリートのためのライフスキルプログラム
コミュニケーション・スキルを高める指導例
村上貴聡・東京理科大学

The Challenge
アスリートの挑戦 番外編
フェンシング協会の挑戦1

Sports and Medicine
スポーツと医療の現場から考える
病院での検査、どのように受ける? なんで受ける? 本当に受ける?
河崎賢三・桐蔭横浜大学スポーツ健康政策学部准教授

Essay on the Picture
私の“一枚の絵”
里山を彷徨い、あげくにお巡りさんに怒られた話
飛松好子・国立障害者リハビリテーションセンター病院第一診療部長 健康増進センター長

Physical Essay
からだのエッセイ「身体の森」
からだと環境
山田ゆかり・スポーツライター  早稲田大学非常勤講師  一般社団法人飛騨シューレ代表理事

Meridian Stretch
「経絡ストレッチ」——身体の異常判断と修正が容易にできる
経絡ストレッチで症状を改善しよう
東洋医学の考え方(18):夏バテへの対処法
朝日山一男・神奈川衛生学園専門学校

Congress Report
Dr.Nakamuraの学会報告
第14回ESSKAに参加して
中村憲正・大阪保健医療大学教授

Exercise File
File 1  医療現場のボールエクササイズ
メディカルフィットネス研究所におけるボール医学体操——運動器のフィットネスにボールは大活躍:高齢者版
太藻ゆみこ・メディカルフィットネス研究所代表、健康運動指導士

File 2  セルフケアコンディショニングのすすめ
セルフケアコンディショニングの考え方
小谷さおり・一般社団法人日本セルフケアコンディショニング協会

File 3  介護予防に役立つ機能改善エクササイズ
予防が期待できる認知症予備軍とは
石井千恵・健康医科学協会


 114号で、昨年8月に開催された東京スポーツ整形外科研修会の第1回スポーツリハビリテーションワークショップの内容を演者の方にまとめていただいた。前十字靱帯(ACL)損傷がテーマだったが、わずかなページ数だったので、実際に会場で聞いていたものとしては、もっと詳しく紹介したかったという思いがあった。
 それを特集にしてみようと考え、八木茂典先生に連絡。大いに賛同していただき、メンバーとその内容も検討していただいた。その成果が今回の内容である。八木先生は東京医科歯科大学で二重束再建術の最初からリハビリテーションに携わり、今屋 健先生は関東労災病院で年間400例以上というACL再建術のリハビリテーションの中心であり、吉田昌平先生は自らACL再建術を受け、その先生(原邦夫先生)のもと、今度はPTとしてリハビリテーションに取り組んできた。
 どの医療機関もACL再建術とそのリハビリテーションで日本の最先端にあると言ってよいだろう。鼎談は3人の先生が互いに懇意であることもあり、縦横に語っていただいた。実際には掲載ページの倍くらいのボリュームで、話は多方面に広がったのだが、全部掲載できる紙数はなく、かなり圧縮されている。また時期をみて、鼎談のみで構成してみたい。
 ACL損傷は言うまでもなく、「スポーツ整形外科」が取り組んできた最大のトピックであろう。その術式も変遷があり、この30年間で大きく進歩してきた。手術が進歩したらリハビリテーションも進歩するが、手術がよくなれば、リハビリテーションもよくなるとは言えないそうだ。逆に難しくなる点が出てくる。
 吉田先生も八木先生も若いときは苦労しなかったというか、みえていなかった、今のほうがみえる分苦労すると述べておられる。詳しくは本文を読んでいただきたいが、ACLリハを語ることは、スポーツでのリハビリテーションあるいはスポーツ医学を語ることにもなる。「120点にして復帰させるのが難しい」と言っておられるが、それはACL損傷に限ったことではない。常に上を目指すから進歩する。アスリートの立場とそれは何も変わらない。ともあれ、3人の先生方ありがとうございました。お疲れさまでした!(清家)


Copyright (c) 2004 Book House HD Ltd. All Rights Reserved.