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Sportsmedicine No.122, 2010
月刊スポ-ツメディスン 2010年7月号 通巻122号

A4変型判 52頁 中綴じ 定価1,000円(+税) クリアランスセール特価500円+税
年間購読料10,000円(税込)


■特集 動きをつかまえる ——ケガとパフォーマンス

前十字靱帯はいつ切れるか。一般的には「外反外旋」時とされているが、受傷画像の詳細な検討とbone bruiseの位置、解剖学的検討などから下腿は内旋時しかACLは単独では断裂しないという結論に達した福田先生、外傷予防プログラムのトレーニング効果を動作解析によって検討した大見先生、「誰でもできる」をコンセプトに動作分析の本のパート2を出した小島先生、そしてスピードスケートの動作分析を行い、現場にフィードバックしている湯田先生、それぞれの動作のみかた、そこからみえてくるものを語っていただいた。

1  膝前十字靱帯損傷時、下腿は外旋か内旋か?——ビデオ、MRIなどからの検討
福田 潤・藤沢湘南台病院健康スポーツ部 整形外科医

2  膝前十字靱帯損傷予防プログラムと動作解析——予防プログラムで動作はどう変わるか
大見頼一・医療法人社団こうかん会 日本鋼管病院リハビリテーション科 理学療法士、スポーツ傷害予防サポートチーム代表、保健医療学修士

3  動作分析を学び、始めるポイント——目のつけどころ
小島正義・千葉・柏リハビリテーション学院 作業療法学科学科長 作業療法士

スポーツ科学の現場から
スピードスケートで行われている動作分析
湯田 淳・財団法人日本スケート連盟スピードスケート強化部委員、日本女子体育大学
 

Topic Scanning
新しい流れを読む
学校における運動器検診——日本整形外科学会学術集会でのシンポジウムより
  
Clinical Essay
日々の臨床から「診察室で行っている筋と脳へのアプローチ」
肩の痛み、動きがよくなれば……——Dさん、40歳代、男性、事務職、肩関節痛(四十肩)の場合
丹羽滋郎・愛知医科大学名誉教授、同大学運動療育センター教学監

Editorial Report
話題の最前線
食生活を見直そう——スポーツ選手のための食生活サポート:特定非営利活動法人スポーツ指導者支援協会

Yoga for Athletes
アスリートに役立つヨガ
調和をもたらしてくれるポーズ
石川由希子・全米ヨガアライアンス認定インストラクター、栄養アドバイザー

Sports and Medicine
新連載 スポーツと医療の現場から考える
2つの現場にかかわって
河崎賢三・桐蔭横浜大学スポーツ健康政策学部准教授

Physical Essay
からだのエッセイ「身体の森」
農的身体
山田ゆかり・スポーツライター  早稲田大学非常勤講師  一般社団法人飛騨シューレ代表理事

Essay on the Picture
私の"一枚の絵”
靴のよしあし
渡會公治・東京大学大学院総合文化研究科身体運動科学研究室

The Challenge
アスリートの挑戦
「北京オリンピック後の新たな挑戦」
西田祥吾[フェンシング]

Life Skill Program
アスリートのためのライフスキルプログラム
エビデンスにもとづいたライフスキルプログラムの実践
島本好平・慶應義塾大学非常勤講師 東京工業大学特別研究員・博士(学術)

Meridian Stretch
「経絡ストレッチ」——身体の異常診断と修正が容易にできる
経絡ストレッチで症状を改善しよう 1
東洋医学の考え方(17):慢性下痢への対処法
朝日山一男・神奈川衛生学園専門学校

Sports & Law
基礎から学ぶ「スポーツと法」
アスレティックトレーナーの法的諸問題
白井久明・スポーツ法政策研究会、京橋法律事務所、弁護士

Exercise File
File 1  医療現場のボールエクササイズ
全身の姿勢安定化に有効なボールエクササイズ(ほぐし編)
秋葉早緒・NPO法人健康医科学協会プラクティショナー(ボールエクササイズ指導者認定資格)

File 2  介護予防に役立つ機能改善エクササイズ
ホームエクササイズで認知症予防
石井千恵・健康医科学協会


 スポーツやスポーツ医療は「運動」を扱うものだが、本来生物は動くもので、動くことが本質でもある。したがってその「動き」をどう捉えるかが、スポーツ指導においても、スポーツ医療においても、また介護や労働においても重要な鍵になる。
 福田潤先生(P.4)とは九州でのある会でお会いし、その話のおもしろさと先生の人物のおもしろさがいつまでも頭の中に残っていた。いつか特集でやりたいと思っていて、今回、ようやく実現した。ACLは下腿外旋で切れる。多くの人はそう思っている。しかし、福田先生は理論上あり得ないとし、それを研究によって明らかにもしている。だが、「まだあまり理解されていない」とのこと。読者はどのように思われるであろうか。
 大見頼一先生(P.10)は、サッカー選手としてプレーしていた高校生、大学生のときに自らACL損傷を経験。現在は再建術を行った日本鋼管病院の理学療法士(PT)としてACL損傷の予防プログラムに取り組んでいる。3次元動作解析を用いたその研究成果について語っていただいたが、PT8名とスポーツ傷害予防サポートチームをつくり、お揃いのポロシャツもつくって分担しながら活動を続けておられる。次なる成果をまた報じることができるだろう。
 小島正義先生(P.18)には以前にも登場していただいたが、『誰でもわかる動作分析』(南江堂)のパートⅡが最近刊行された。それもあって、新たな発見などについて語っていただいた。普段、学生に運動分析を指導されているので、どこで学生がつまずくかがわかっている。同書に記された内容も、授業のようにわかりやすい。ぜひ目を通していただきたい。
 湯田淳先生(P.29)は日本スケート連盟で動作分析に携わってこられた。先のバンクーバーオリンピックで日本のスピードスケート陣は銀メダルと銅メダルを獲得したが、その背景にはこうした人たちの活動がある。分析してからがスタートという言葉は当たり前のようだが、実際に現場と関わっている人だから言えることであろう。
 動作のみかたは一様ではない。動作分析の分野もまだこれからだろうが、ますます発展するのは間違いないだろう。 (清家)


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