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Sportsmedicine No.121, 2010
月刊スポ-ツメディスン 2010年6月号 通巻121号

A4変型判 52頁 中綴じ 定価1,000円(+税) クリアランスセール特価500円+税
年間購読料10,000円(税込)


■特集 頚椎のケガ --手術適応と競技復帰

前号で紹介した第2回順天堂整形外科スポーツフォーラムで知った坂根正孝先生の頚椎の手術例。おもにラグビー選手の症例であったが、頚椎を手術し、しかも競技復帰を果たしている例が多い。そのこと自体が驚きであったが、調べてみると頚椎になんらかの障害を抱えている選手は結構いるのではないかという予測。もしそうであれば、きちんとした対応が必要になる。どういう疾患なのか、手術に至る例はどういうものか、競技復帰はどうするのか。坂根医師はじめ須藤隆之トレーナー、網野正大コーチにも聞いた。

1  ラグビー選手の頚椎損傷--手術療法と競技復帰について
坂根正孝・筑波大学大学院人間総合科学研究科次世代医療研究開発・教育統合センター准教授、整形外科医、NECグリーンロケッツ・チームドクター

2  頚椎のケガ:トレーナー、元選手に聞く対応の実際
須藤隆之・NECグリーンロケッツトレーナー、NATA-ATC
網野正大・NECグリーンロケッツコーチ、元日本代表選手
 

Topic Scanning
新しい流れを読む
肉離れ治療の最前線--第8回東京スポーツ整形外科研修会
   
Physical Essay
からだのエッセイ「身体の森」
海人
山田ゆかり・スポーツライター  早稲田大学非常勤講師  一般社団法人飛騨シューレ代表理事

Clinical Essay
連載 日々の臨床から「診察室で行っている筋と脳へのアプローチ」
肘の痛みが取れれば……--Cさん、40歳代、女性、流れ作業で少し重い物に細工をして仕上げる
丹羽滋郎・愛知医科大学名誉教授、同大学運動療育センター教学監

Yoga for Athletes
アスリートに役立つヨガ
体幹を伸ばすヨガ
石川由希子・全米ヨガアライアンス認定インストラクター、栄養アドバイザー

Sports & Law
基礎から学ぶ「スポーツと法」
集団検診における病変の見落としと医師の責任
八木由里・スポーツ法政策研究会、八木法律事務所、弁護士

Essay on the Picture
私の"一枚の絵”
登山と膝装具
飛松好子・国立障害者リハビリテーションセンター病院第一診療部長 健康増進センター長

The Challenge
アスリートの挑戦
「柔らかい頭と心を持つこと」
吉澤智恵・[バレーボール]テネリフェ・マリシャル(スペイン)

Life Skill Program
アスリートのためのライフスキルプログラム
スポーツ指導者へ向けてのライフスキルプログラム
島本好平・慶應義塾大学非常勤講師 東京工業大学特別研究員・博士(学術)

Meridian Stretch
「経絡ストレッチ」--身体の異常診断と修正が容易にできる
経絡ストレッチで症状を改善しよう 1
東洋医学の考え方(16):疲労倦怠への対処法
朝日山一男・神奈川衛生学園専門学校

Exercise File
File 1  新連載 セルフケアコンディショニングのすすめ
セルフケアコンディショニングとは
小谷さおり・一般社団法人日本セルフケアコンディショニング協会代表

File 2  介護予防に役立つ機能改善エクササイズ
認知症予防教室の役割とは
石井千恵・健康医科学協会

File 3  医療現場のボールエクササイズ
全身の姿勢安定化に有効なボールエクササイズ(応用編)
秋葉早緒・NPO法人健康医科学協会プラクティショナー(ボールエクササイズ指導者認定資格)


  前号のMain Topicで紹介した第2回順天堂整形外科スポーツフォーラムではラグビーがテーマで、ドクターやトレーナー、理学療法士の発表、そしてフロアとの活発な討論があったが、なかでも坂根正孝先生(P.6)の「頚椎外科」の話は衝撃的だった。Main Topicでは紙数の関係で、あまり詳細には触れなかったが、この話は、ラグビーに限らず、どの競技に関わる人も知っておくべきことではないかと思った。そこで坂根先生に連絡をとり、ゴールデンウィーク中に取材させていただいた。
  頚椎の上には脳がある。頚椎にはもちろん脊髄も通っているし、そばには食道もある。当然、筋肉もある。これまで、本誌で頚椎の手術をテーマにしたことはないが、ラグビーのトップリーグの選手が、頚椎の手術を受け、しかも競技復帰している選手も少なくない。なかにはラグビーは無理で、引退した選手もいるが、その後元気に仕事をしている。ラグビーのとくにフォワード、また第1列のプロップとフッカーにはスクラムでは敵味方の力が集中する。調べてみたら、結構頚椎に問題がある選手も多いようだ。それは高校くらいから起こっている問題なのだろうか。
  坂根先生の話は淡々としているのだが、スポーツ医学においてたくさんの問題提起になっているように思う。選手側の受け止め方、予防の問題、異常を感じたときの対応。具体的な手術法、競技復帰に向けてのトレーニング、体重やスピード、高度化するプレーと身体との関係、より安全なプレーの仕方、バイオメカニクス的解明などはもちろん、医療側はどう考え、対応すべきかという大きな問題もある。
  現場はどうか。須藤隆之トレーナーと元日本代表選手で現役時代に頚椎の手術を経験している網野正大コーチ(P.17)にもうかがった。首、あるいは首から腕や手にかけて、しびれや痛みを感じている選手は結構多いようだが、筋力低下ではっきりパフォーマンスへの影響を感じるとのこと。トレーナーと選手とのコミュニケーションが重要なキーとなる。手術はどんなものであってもしないに限る。まして首なら言うまでもない。激しいコンタクトはみていて迫力があるが、それを支える基盤はしっかりつくっておかなければいけない。 (清家)


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