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Sportsmedicine No.117, 2010
月刊スポ-ツメディスン 2010年1月号 通巻117号

A4変型判 52頁 中綴じ 定価1,000円(+税) クリアランスセール特価500円+税
年間購読料10,000円(税込)

■特集 筋収縮の謎
--名取のスキンドファイバー、滑り説、57年モデル、そして現在
筋収縮は、スポーツの世界、健康・体力づくりの世界でも「当たり前」のように論じられている。筋肉は収縮して力を発揮する。では、筋はどのように収縮するのか。それも「滑り説」によって明らかにされた。そう思っている。しかし、では筋収縮の仕組みはすべてわかったのかというと、そうではない。こうなっているというところはわかったが、どうなっているかはわかっていない。筋細胞の細胞膜を剥がして電気を流したら、ビクンビクンと収縮した「名取のスキンドファイバー」。その意味はとても深かった。さらに進んだ研究はいかに。生命そのものについて考えが及ぶ竹森先生の話を一挙に掲載する。

1  筋線維--その美しさと物理学的アプローチ
竹森 重・東京慈恵会医科大学准教授、分子生理学講座(以下、特集3まで同様)

2  名取の哲学と科学--「スキンドファイバー」がつくられた意味

3  まだ全部はわからない筋収縮の仕組み


Topic Scanning
新しい流れを読む
投球障害をみる多様な眼--第1回神楽坂スポーツ医学セミナー

Essay on the Picture
私の“一枚の絵”
山道具と補装具
飛松好子・国立障害者リハビリテーションセンター病院診療部長

Prevention of Baseball Injuries II
続・投球障害の予防と対応  最終回
まとめ4「投球障害の予防」
能勢康史・コンディショニングコーチ

Sportsmwdicine Study Report
研究レポート
コンプレッション衣類の有効性を測定する[続報]--長時間座位移動におけるソックスタイプの着用効果について
国際武道大学・コンディショニング科学研究室

My Fishing Days
70歳からのフィッシング
国際市民スポーツ連盟役員会とトルコ、アンタリアでの海釣り
宮下充正・東京大学名誉教授

Trainer's Report
帯同レポート
第12回世界陸上ベルリン大会帯同記
村上博之・有限会社リニアート、アスレティックトレーナー

Sports & Law
基礎から学ぶ「スポーツと法」
自転車走行における一般原則と自転車事故
高松政裕・スポーツ法政策研究会、京橋法律事務所、弁護士

Life Skill Program
アスリートのためのライフスキルプログラム
アスリートに対する目標設定
村上貴聡・東京理科大学

Physical Essay
からだのエッセイ「身体の森」
人と動物の命と身体
山田ゆかり・スポーツライター  早稲田大学非常勤講師  一般社団法人飛騨シューレ代表理事

Core Performance Training
コアパフォーマンス・トレーニング
リジェネレーション
小池 博ほか・株式会社スポーツプログラムス

Meridian Stretch
「経絡ストレッチ」--身体の異常診断と修正が容易にできる
経絡ストレッチで症状が改善した例 23
朝日山一男・神奈川衛生学園専門学校

Exercise File
File 1  続  膝OAのための「ヒザイタ改善エクササイズ
」 進化するヒザイタ予防改善運動
小谷さおり・NPO法人日本ヒザイタ改善運動普及会会長

File 2  介護予防に役立つ機能改善エクササイズ
認知症予防のためのエクササイズ
石井千恵・健康医科学協会

File 3  医療現場のボールエクササイズ
ボールトレーニングが身体機能に及ぼす影響
扇谷公貴・国士舘大学体育学部附属体育研究所 特別研究員


  竹森重先生の話を最初に聞いたのは、自発性の発現・物質プロセス研究会主催のシンポジウム「自発性は物質の相互作用の中でうまれる!?−こころが生まれるしくみを考える−」(2009年10月12日、東京大学山上会館)での「運動を創発する分子相互作用と名取の階段」と題する講演だった。そのときの「名取の階段」がずっと頭にあった。
  筋収縮はスポーツにおいても日常の動作においても重要な要素というか、重要すぎて当たり前になっている。しかし、竹森先生の話を聞くと、驚くべき事実がたくさんある。
  改めて竹森先生にじっくりお話を聞こうと考え、今回の特集となった。筋生理学というと、基礎の部分で、スポーツ現場や運動指導現場には関係ないと思う人もいるだろうが、この特集を読んでいただくと、関係ないどころか、これを知っているのと知らないのとでは、動きや人や関節や筋肉をみるうえで雲泥の差が出てくるのではないだろうか。
  筋細胞の「美しい」構造、細胞膜を剥がしても生き生きとしたふるまいをみせるその姿。生命とは何か。生命であるわたしたちは何か、そういう哲学的思考をせざるを得ない。「名取の階段」はその視点からみるべきものだとよくわかる。
  細胞膜を剥がすという「快挙」を成し遂げた名取先生もすごいが、そこにつながっていく生理学者の系譜、またそれ以前の物理学者の系譜など、筋収縮の解明というひとつの仕事がいかに多くの人の流れによってなされていっているのかがよくわかる。また医学と物理そして哲学好きの人が集まったという事実も示唆に富んでいる。
  感動的な映像をたくさん見せていただいたが、残念なことに誌面では「動画」にできない。また別の手段を考えてみることにしよう。
  竹森先生の話で終わりのほうにMR画像が何を表しているのかというテーマになる。これも奥の深い話で、興味が尽きなかった。また別の機会にぜひ取り上げたいテーマである。
  竹森先生とはインタビュー後も楽しい話を長い時間させていただいた。その楽しさも誌面で少しは表現できているといいのだが。ともあれ、竹森先生にはたいへんお世話になった。誌面を借りて御礼申し上げる次第である。(清家)


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