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Sportsmedicine No.115, 2009
月刊スポ-ツメディスン 11月号 通巻115号

A4変型判 52頁 中綴じ 定価1,000円(+税) クリアランスセール特価500円(+税)
年間購読料10,000円(+税)

■特集 そのエクササイズは正しいか?
——機能解剖、新たな知見で語る新局面
医学の基礎である解剖の再検討や超音波画像診断技術などの進歩に伴い、「変更」せざるを得ない局面が生じている。一般的に言われているエクササイズ、トレーニングの「方法」が、狙った効果につながらないだけでなく、場合によっては危険性も抱えることになる。今月の特集では、3人の先生に、それぞれ膝、肩、股関節をテーマに、新たな知見とともに、エクササイズのあり方、正しさの追求について詳細に語っていただいた。

1  機能解剖に基づく評価と運動療法--とくに膝の疾患について
林 典雄・中部学院大学リハビリテーション学部理学療法学科教授、理学療法士

2  肩の新しい解剖知見に基づいた機能評価とエクササイズ
八木茂典・東京医科歯科大学大学院運動器外科分野、理学療法士 日本体育協会公認アスレティックトレーナー

3  股関節の形態と運動--教科書どおりが正しいとは限らない
  建内宏重・京都大学大学院医学研究科人間健康科学系専攻、理学療法士


Topic Scanning
新しい流れを読む
研究者、企業、アスリートが集まり大イベント開催--スポーツサイエンステクノロジー2009

Ultrasound Diagnostic Imaging in Sport
スポーツに役立てる超音波画像診断〔最終回〕
超音波によるインターベンション
朴 基彦・神戸大学医学部附属病院麻酔科

My Fishing Days
70歳からのフィッシング
浜松の“うなぎ”と御前崎の釣り
宮下充正・東京大学名誉教授

Prevention of Baseball Injuries II
続・投球障害の予防と対応
まとめ2「投球動作のみかたと対応」
能勢康史・コンディショニングコーチ

Life Skill Program
アスリートのためのライフスキルプログラム
実践報告「母校でライフスキルを」
東海林祐子・慶應義塾大学、アスリートのためのライフスキルプログラム研究会

Core Performance Training
連載 コアパフォーマンス・トレーニング
プリハブ--身体を守りながら鍛えるための準備
小池 博ほか・株式会社スポーツプログラムス

Sports & Law
基礎から学ぶ「スポーツと法」
学生スポーツにおける移動・合宿の管理者責任について
望月克也・スポーツ法政策研究会、銀座共同法律事務所、弁護士

Meridian Stretch
「経絡ストレッチ」--身体の異常診断と修正が容易にできる
経絡ストレッチで症状が改善した例 21
東洋医学の考え方(10):八網の分類--気滞証で悩むランナーの例
朝日山一男・神奈川衛生学園専門学校

Exercise File
File 1  新連載 続 膝OAのための「ヒザイタ改善エクササイズ」
中高齢者のヒザイタ改善+(プラス)
小谷さおり・NPO法人日本ヒザイタ改善運動普及会会長

File 2  介護予防に役立つ機能改善エクササイズ
口腔機能アップで体力測定の結果を出す
石井千恵・健康医科学協会

File 3  医療現場のボールエクササイズ
ボールエクササイズはメンタルヘルスを改善するか?
藤林真美・京都大学大学院人間・環境学研究科


  きっかけは、前号のP.17に掲載した東京スポーツ整形外科研修会の第1回スポーツリハビリテーションワークショップで八木茂典先生(P.10)の発表に触れたことだった。教科書に記されていることが実際には違うということがある。それはどの世界でも同様だが、こと医学となると、簡単には片付けられない。八木先生は、そのワークショップではACL損傷後のリハビリテーションについて、狙った効果が得られないエクササイズの例を挙げておられた。
  同じく、前号の巻頭で紹介した建内宏重先生(P.16)の股関節に関する講義でも、新たな視点が示され、これまで考えられてきたことが正しいとは限らないと強く思った。そこでこのお二人と、機能解剖学からみた触診技術の著書もある林典雄先生(P.4)に、そのあたりのことを詳しくうかがおうとしたのが今月の特集である。
  まず、林先生にとくに膝をテーマに、安定・不安定という概念を挙げていただき、実際の臨床での問題点を鮮やかに解説していただいた。超音波画像も動画でみせていただき、大いに刺激を受けたが、そこまで診ないで筋力トレーニングを処方することの危険性はもっと強調されてよいだろう。
  八木先生には、東京医科歯科大学がアメリカの整形外科学会で発表した肩の解剖に関する新しい知見から、診断・治療(手術)・エクササイズがどう変わるかについて詳細に語っていただいた。実はさらに新しい知見も語られたのだが、今回は割愛した。また次の機会に紹介していただこう。
  建内先生の話で、運動を3つの平面(前額面・矢状面・水平面)で捉えることが、実際の運動においては問題があるという指摘、さらに筋のはたらきが関節角度で異なってくるという事実には考えさせられた。豊富な臨床経験をお持ちの先生はすでにそれらに気がついておられるのだろうが、まさにパラダイムシフトが起ころうとしているのかもしれない。
  3人の先生のお話は、興奮するほど興味深かったが、語られていることは臨床はもとより、エクササイズ全般、トレーニング全般にも影響してくる。ヒトのからだについての解明は今後急速に進歩するかもしれない。第2弾が必要だろう。


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