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Sportsmedicine No.114, 2009
月刊スポ-ツメディスン 9・10月合併号 創刊20周年記念号 通巻114号

A4変型判 52頁 中綴じ 定価1,000円(+税) クリアランスセール特価500円(+税)
年間購読料10,000円(税込)

■特集 腰椎分離症の研究
——つくかつかないか、すべるかすべらないか
腰椎分離症の研究で国際的に知られる西良先生に長時間インタビューし、多数のスライドとともに、その成果をまとめる特集。この特集は、第10回埼玉整形外科研究会での「腰椎分離症の診断と治療の最前線−低侵襲治療を中心に−」という講演がもとになっている。腰椎分離からすべりにいたるメカニズムを科学的に解明、その診断・治療でも画期的成果を出し続けてきた西良先生の「最前線」を堪能していただきたい。

1  研究に取り組んだ背景
西良浩一・徳島大学大学院ヘルスバイオサイエンス研究部感覚運動系病態医学講座運動機能外科学(整形外科)講師(以下特集2まで同様)

2  腰椎分離症の研究を語る──発生メカニズムの解明、診断、治療方針、低侵襲治療について

The Athlete's Voice
腰痛を通じてわかった「休む」ことの意味
永田克彦・プロ格闘家、新日本プロレス


Topic Scanning
新しい流れを読む
股関節から紐解く人の動きの障害——ワンダーフォーゲル講習会

Contribution
寄稿
東京スポーツ整形外科研修会——第1回スポーツリハビリテーションワークショップ

Ultrasound Diagnostic Imaging in Sport
スポーツに役立てる超音波画像診断
末梢神経障害:下肢
阿部秀一 秋田県太平療育園    皆川洋至 城東整形外科

My Fishing Days
70歳からのフィッシング
大雪山系の山岳遭難と白老川の“やまべ”
宮下充正・東京大学名誉教授

Prevention of Baseball Injuries II
続・投球障害の予防と対応
まとめ①「投球障害対応のコンセプト」
能勢康史・コンディショニングコーチ

Life Skill Program
アスリートのためのライフスキルプログラム
これまでとこれからの研究会活動について
島本好平・東京工業大学大学院 社会理工学研究科特別研究員・博士(学術)

Sports & Law
基礎から学ぶ「スポーツと法」
スポーツ選手の肖像権・パブリシティ権
宮田義晃・スポーツ法政策研究会、京橋法律事務所、弁護士

Essay on the Picture
私の“一枚の絵”
半月板損傷の山歩き——壊れた膝とのつきあい方 飛松好子・国立障害者リハビリテーションセンター病院第一機能回復訓練部部長

Meridian Stretch
「経絡ストレッチ」——身体の異常診断と修正が容易にできる
経絡ストレッチで症状が改善した例 20
東洋医学の考え方(9):八綱の分類——気血両虚(貧血)になりがちなランナーの例
朝日山一男・神奈川衛生学園専門学校

Core Performance Training
コアパフォーマンス・トレーニング
ムーブメント・プレパレーション——動きのための準備
小池博 ほか・株式会社スポーツプログラムス

Exercise File
File 1  介護予防に役立つ機能改善エクササイズ
椅子からの立ち上がりテストを体力測定に活用する
石井千恵・健康医科学協会

File 2  医療現場のボールエクササイズ
セラピーボールとしてのボールエクササイズ
近 育愛・ NPO法人健康医科学協会ボールエクササイズプラクティショナー


  7月4日、さいたま市で開催された「第10回埼玉整形外科研究会」で、西良浩一先生の腰椎分離症に関する診断・治療の最前線の講演に接し、「これは記事にしたい」と思った。「有限要素解析FEM」による腰椎運動中のストレスを解析した動画を見たときも、これはすごいなと感じた。そのほかの基礎研究も目を見張るものだった。あとはどういう企画にするかを考えるだけだった。
  世は夏休みでお盆という時期、幸いにも西良先生から取材受諾のメールをいただき、東京から三宮まで行ったものの、高速バスに席がなく、また新幹線で岡山へ、そこからJRを乗り継ぎ徳島へ。徳島駅では、鉦や太鼓、笛の音が聞こえ、「阿波おどり」の雰囲気に満ち、心も浮き足だってきた。徳島からさらに2駅、「蔵本」という駅で降り、徒歩すぐで徳島大学病院へ。
  そこで、西良先生に2時間近くお話をうかがった。終わりのほうは、腰椎分離症ではない腰痛なのだが、非常に興味深いアスリートの症例で、また近々論文になって公表されることだろう。これについては、機会があれば、弊誌でもいつか紹介したい。
  さて、「腰椎分離症」。冒頭で、西良先生に「終板すべり説」を証明しろというミッションを出した井形高明教授(現名誉教授)の話が出てくる。井形先生には教授時代、取材その他でたいへんお世話になった。徳島で開催された「国際スポーツラマ」でもお世話になったことが思い出される。そういうご縁もあって、西良先生の取材ができるのだなと感謝の気持ちが湧いていた。
  腰椎分離症は、つく(癒合する)かつかないか、すべるかすべらないかの判断がきわめて重要になる。どういうときはつくのか、どういうときはつかないのか。すべるのはどういうメカニズムか。そういうことはわかっていなかった。わからなければ、治療方針も立てにくい。患者やその保護者に納得のいく説明もできない。そうした問題を解決すべく、西良先生らの研究は進んでいった。今では本文に記したとおり、「公式」ができあがり、的確な治療方針を伝えることができる。西良先生らはさらに「進化」を目指して日々取り組んでおられる。次の成果をまた誌面でお伝えしたい。西良先生、ありがとうございました。


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