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Sportsmedicine No.108, 2009
月刊スポ-ツメディスン 2・3月合併号 通巻108号
A4変型判 52頁 中綴じ 定価1050円(税込み)
年間購読料10,000円(税込み、500円割引)
■特集 体幹と股関節
——その関係と連動
「体幹」「コア」の重要性が盛んに指摘され、具体的なエクササイズも多数紹介されている。しかし、実際の運動においては、「体幹と肩(上肢)」「体幹と股関節(下肢)」というユニットで分けて考えることができ、その総体としてパフォーマンスが発揮されているということもできる。この特集では、股関節が“ぬける”という現象、下肢の外傷予防との関係、体幹と股関節の連動エクササイズ、コオーディネーションとの関係で取材し、これら重要な視点から「体幹と股関節」について検討してみた。
1 陸上長距離での“ぬける”状態からの回復
——体幹、股関節への対応による競技復帰例について
大後茂雄・東京電力 長距離・駅伝チーム強化部長兼コーチ
戸谷充孝・BodyAxisトレーナー
2 下肢の外傷予防と「体幹・股関節」の関係
小笠原一生・国立スポーツ科学センター スポーツ情報研究部研究員
3 体幹と股関節の動きを促すインナーユニット
磯あすか・フィジオセンター、理学療法士
Interview コオーディネーションからみる体幹と股関節
荒木秀夫・徳島大学総合科学部教授
Topic Scanning
新しい流れを読む
(財)日本体育協会「公認アスレティックトレ−ナ−研修会」開催
Ultrasound Diagnostic Imaging in Sport
スポ−ツに役立てる超音波画像診断
肩関節のスポ−ツ傷害
木島泰明 ・秋田大学整形外科
皆川洋至・城東整形外科
Editorial Report
話題の最前線
医療とピラティスの融合に向けた取り組み——Pilates Lab 代官山スタジオの役割
My Fishing Days
70歳からのフィッシング
ワカサギ釣りと、山中湖村でのIVV−オリンピアード
宮下充正・東京大学名誉教授
Prevention of Baseball Injuries II
続・投球障害の予防と対応
成長期野球肘の要因とその対応——高原政利(山形大学医学部整形外科学・准教授)先生に聞く
能勢康史・コンディショニングコーチ
Sport & Law
基礎から学ぶ「スポーツと法」
スポ−ツ指導者・コ−チが身につけておくべき法知識
片岡理恵子・ スポーツ法政策研究会、京橋法律事務所、弁護士
Essay on the Picture
私の“一枚の絵”
中高年、山を始める——私がクビにした山岳ガイドたち
飛松好子・国立障害者リハビリテーションセンター病院第一訓練部部長
Contribution
寄稿
ロングパイル人工芝の充填物からの重金属の溶出
青木豊明・びわこ成蹊スポーツ大学スポーツ学部
Meridian Stretch
「経路ストレッチ」——身体の異常判断と修正が容易にできる
経路ストレッチで症状が改善した例14
東洋医学の考え方(3)——からだと心の調和で故障を克服した例
朝日山一男・神奈川衛生学園専門学校
Life Skills Program
アスリートのためのライフスキルプログラム
人と人を結びつける「コミュニケーション」
島本好平・東京工業大学大学院 社会理工学研究科特別研究員・博士(学術)
Exercise File
File 1 介護予防に役立つ機能改善エクササイズ
運動器不安定症症候群——下半身を鍛えて減量する
石井千恵・健康医科学協会
File 2 医療現場のボールエクササイズ
高齢者の身体機能改善エクササイズ——高齢者[実技編1]
井 雅代・有限会社健康ネットワーク代表、九州大学非常勤講師
Hida Report
飛騨通信(最終回)
いま、飛騨に大切こと、必要なこと
山田ゆかり・スポーツライター
この何年か、「体幹」あるいは「コア」と盛んに言われるようになり、書籍や雑誌の記事、あるいはテレビの番組でも頻繁に見聞きするものになった。体幹がどのようにはたらいているか、その重要性は疑う余地がない。しかし、体幹のみのことを考えても、十分ではないということもすぐにわかる。この特集では、「体幹と股関節」というユニットで捉えることにした。もちろん、「体幹と肩(あるいは上肢)」というユニットも大事だが、まずは下肢との関係で捉えてみた。
陸上長距離では、以前から“ぬける”という現象が問題になっていた。とくに股関節周辺が“ぬける”ような感覚があり、調べてもらってもとくに異常は見つからない。
その現象に悩まされた東京電力の原田恵章選手について、大後茂雄強化部長兼コーチは、戸谷充孝トレーナーに依頼、マンツーマンでの指導が始まった(P.6)。その現場を取材、また3氏にインタビューした。戸谷トレーナーは実に細かく原田選手の状態をみて、ひとつひとつのエクササイズでも細かい指示を出す。とくに内腹斜筋へのアプローチを考えたというが、その成果があり、原田選手は競技復帰できそうになってきた。大後部長は、同じ現象に悩んでいる人に知っていただきたいと言う。ぜひ、参考にしていただきたい。
小笠原一生先生(P.9)の講演を聞いたのは日本体育協会のAT研修会でのこと。下肢の外傷予防に関するバイオメカニクス的研究をされてきたが、ご本人も三度、前十字靭帯損傷を経験されている。体幹と股関節の筋力のみならず、コントロールをどうするかという視点が重要という指摘は、運動そのものへの提言であると思う。
東京・神谷町にあるフィジオセンターの理学療法士、磯あすか先生(P.14)には、同センターで実施されている「体幹と股関節」のエクササイズについて聞いた。「インナユニット」という概念の説明から、具体的なエクササイズ例についても紹介していただいた。
最後に、お馴染みの荒木秀夫先生(徳島大学教授、P.17)に、コオーディネーションの視点から、体幹と股関節について語っていただいた。運動の発生、運動の起点がキーワードになる。
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