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Sportsmedicine No.106, 2008
月刊スポ-ツメディスン 12月号 通巻106号

A4変型判 52頁 中綴じ 定価1,000円(+税) クリアランスセール特価500円(+税)
年間購読料10,000円(税込)

■特集 動きのみかた
——どういう視点で、なにを、どうみて、どう言うか
動きをとらえ、表現する。それはスポーツや武道・芸術・芸能・職能において、またごく親しみのあるところでは生活の所作においても日常的に行われてきたことである。しかし、視点が異なると、あるいはみる目的が異なると、動きの捉え方や表現の仕方も違ってくる。この特集では、動きのみかたの「入門編」的書物を著された作業療法士の小島先生、スポーツに長く関わってこられた理学療法士の加賀谷先生、またスポーツ現場で指導に当たるスピードスケートの青柳コーチ、野球の能勢コーチに「動きのみかた」について聞いた。長く続くであろうテーマの第1弾である。

1 動作分析入門——『誰でもわかる動作分析』の法則から
小島正義・葵会学園 千葉・柏リハビリテーション学院、作業療法士

2 外傷予防の視点でみる「動き」——理学療法士の場合
加賀谷善教・昭和大学保健医療学部准教授、理学療法士、
スポーツ選手のためのリハビリテーション研究会代表

3 指導者がみる動きのポイント——スピードスケートの場合
青柳 徹・日本体育大学女子短期大学部准教授、日本体育大学スケート部監督、
(財)日本スケート連盟強化副部長

Interview「投球動作」と「投球フォーム」——コーチのみかた
能勢康史・コンディショニングコーチ

Topic Scanning
新しい流れを読む
第1回スポーツ医・科学講習会
トップアスリート育成のために——スポーツ医・科学を理解する

Ultrasound Diagnostic Imaging in Sport
連載 スポーツに役立てる超音波画像診断
運動器構成体の基本構造と超音波画像所見
西川志津・大阪労災病院超音波室、山口睦弘・大阪労災病院超音波室、皆川洋至・城東整形外科

Editorial Report
話題の最前線
バンクーバー・オリンピックに向けて始動した冬季ナショナルトレーニングセンター——エムウェーブ(長野)

My Fishing Days
70歳からのフィッシング
青森県南部町のバーデパークと“里川”の釣り
宮下充正・東京大学名誉教授

Prevention of Baseball Injuries II
続・投球障害の予防と対応
野球肘の病態と治療方針——山崎哲也(横浜南共済病院スポーツ整形外科部長)先生に聞く
能勢康史・コンディショニングコーチ

Sports & Law
新連載 基礎から学ぶ「スポーツと法」
スポーツと法
白井久明・スポーツ法政策研究会、京橋法律事務所、弁護士

Meridian Stretch
「経絡ストレッチ」——身体の異常診断と修正が容易にできる
経絡ストレッチで症状が改善した例12
東洋医学の考え方(1)——大腿後側の肉離れ後遺症の経絡ストレッチとツボ刺激
朝日山一男・神奈川衛生学園専門学校

Life Skills Program
アスリートのためのライフスキルプログラム
人々の行動を動機づける「目標設定」
島本好平・東京工業大学大学院 社会理工学研究科特別研究員・博士(学術)

Body Potential
動きへのはたらきかけ
腰部を基軸とした、上半身と下半身の動きの区別
橋本維知子・日本ボディポテンシャル協会主宰

Trainers Activity
私の“一枚の絵”
アニカの背中、男たちの背中
渡會公治・東京大学大学院総合文化研究科身体運動科学研究室

Exercise File
File 1 医療現場のボールエクササイズ
国保ヘルスアップ事業から「元気ぽんぽんクラブ」へ
——みんなで継続できる運動教室を作ろう
芝崎美幸・京都府在住、健康運動指導士 NPO健康医科学協会ボールエクササイズプラクティショナー
協力:奥村圭美・健康運動指導士 NPO健康医科学協会ボールエクササイズプラクティショナー
   安達則子・健康運動指導士 兵庫県丹波市健康課保健師

File 2 介護予防に役立つ機能改善エクササイズ
「つるのポーズ」で転倒予防
石井千恵・健康医科学協会

Hida Report
飛騨通信
飛騨市民の健康施策に関わる
山田ゆかり・スポーツライター


 動き、動作、運動、フォームなどいろいろな表現の仕方があるが、人が動くということでは共通している。動きとは、言うまでもなく時間と空間を移動する。では、その動きをどのようにみるのか。それは、多分職種によって、あるいは立場や目的によって異なるだろう。ここから今回の特集企画が始まった。
 その契機となったのが『誰でもわかる動作分析』という本であった。動作分析は難解である。画像解析から始まり、バイオメカニクス的手法で語られることが多いが、どうもまだ十分という感じはしない。肉眼もカメラを通じた「画像分析」も、長所短所の両方を抱えている。写真撮影をしたことのある人であれば、写真に撮った画像が「本当」ではないとわかっている。「そのように」見えてはいない。いずれが正しい「像」なのか、まだはっきりしない。またその動きを起こしている「本人」の感覚はまた違っているところがある。では「動き」はどのように捉えればよいのか。これはそう簡単なことではないとすぐにわかる。
 今回、前述の著書を書かれた作業療法士である小島先生(P.6)に取材、次に理学療法士としてアスリートとの関わりも深い加賀谷先生(P.10)にとくにACL損傷予防の視点でお話をうかがい、そのあと一気にスポーツ現場に視点を移動、スピードスケートの青柳氏(P.14)と野球の能勢氏(P.18)に、それぞれ「動きのみかた」について聞いた。
 動きは、当たり前だが、「全体」として起こる。部分部分の合計(総和)が運動と捉えると間違いやすい。あくまで全体、一体である。しかし、そのままでは「分析」できないので、静止、分解という作業が行われる。そのとき何かが失われる。
 この問題は果てしもなく大きい。アプローチの最初の最初と言ってよいだろう。何度も何度も続けていくことになる特集テーマである。(清家)。


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