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Sportsmedicine No.93, 2007
月刊スポーツメディスン 8月号 通巻93号

A4変型判 52頁 中綴じ 定価1050円(税込み)
年間購読料10,000円(税込み、500円割引)

■特集 痛み その世界--痛みの種類と痛みのコントロール
痛みは、医療機関にかかるときの主訴であることが多い。「痛いから」病院に行く。その痛みについて、実はよくわかっていなかった。それがこの四半世紀で解明が進んだ。その神経生理学的知見から、痛みのコントロール法を考え、実践しておられるのが鈴木先生である。レントゲンやMRIに写った器質的変化が必ずしも痛みの原因ではない。とすると、痛みが主訴であれば、別のアプローチを試してみる価値がある。誰にも馴染み深い「痛み」についての特集である。

1 痛みの神経生理学的理解
2 痛みの科学--とくに慢性痛について
3 IDストレッチング--疼痛抑制の方法としてのストレッチング
鈴木重行・名古屋大学医学部保健学科教授、医学博士、理学療法士

The Athlete’s Voice 慢性痛を防ぐためには「痛い」と言える環境づくりを 萩原美樹子・女子バスケットボール日本代表アシスタントコーチ、(株)ジャパンエナジー

Topic Scanning
新しい流れを読む
ありそうでなかった民間アスリート専用トレーニング施設--パフォーマンス向上に何が必要か

Prevention of Baseball Injuries
投球障害への対応と予防のために
少年野球肘への対応
小松 智・医療法人友和会 鶴田整形外科ほか
★この項、連名で「平田信洋」とあるのは「平川信洋」の誤りです。訂正してお詫びいたします。

Sports Clinic Report
「スポーツ現場とのネットワーク」第一の病院--医療法人松田会 松田病院(宮城県仙台市)

My Fishing Days
70歳からのフィッシング
“ウォーキングビンゴ”と出羽庄内の渓流釣り
宮下充正・東京大学名誉教授

Neo Coordination
新連載「新コオーディネーション論」構築まで
荒木秀夫・徳島大学総合科学部教授

Sports Sciense Essay
「間」の考察から運動そのものへ--ドイツの科学理論とともに
ちいさな国のおおきな闘い! その19
高橋日出二・コレスポ、綿引勝美・鳴門教育大学

Body Potential
動きへのはたらきかけ
身体をひねる動作
橋本維知子・日本ボディポテンシャル協会主宰

Meridian Stretch
「経絡ストレッチ」--身体の異常判断と修正が容易にできる
体幹の動き(経絡テスト)で異常を感じた場合の経絡ストレッチ
朝日山一男・神奈川衛生学園専門学校専任教員

Exercise File
File 1 忙しい人のためのフェルデンクライスメソッド
脳を鍛えるからだのレッスン--推進力を強める
フランク・ワイルドマン博士、訳:藤井里佳
File 2 介護予防に役立つ機能改善エクササイズ
公民館で行う指導
石井千恵・医療法人清心会藤沢病院

File 3 機能改善体操(番外編)
〜アクアモーションの紹介〜
尾陰由美子・アクトスペース企画

Trainers Activity
2005年スペシャルオリンピックス冬季世界大会--長野
アスレチックトレーナー活動報告
原 和正・NPO法人ジャパン・アスレチック・トレーナーズ協会副会長

Wacth and Write!
スポーツの「芯」
土のチカラと生きる力
山田ゆかり・スポーツライター


特集 痛み その世界
  鈴木先生を訪ねて、名古屋から地下鉄に乗り、「ナゴヤドーム前矢田」という駅で降りる。暑い。そこからすぐのところに名古屋大学の大幸医療センターがある。医学部保健学科もそこにあり、鈴木先生の研究室を訪ねた。
  痛みは、身体の不調の中で筆頭に挙げられるものであろう。痛みがあるから、人は病院に行く。そういうケースが多い。それはアスリートでも一般人でも同様である。
  鈴木先生は、その痛みについて実はよくわかっていなかったと言う。運動神経に比べ、痛みを伝える神経線維はごく細く、どこをどこまで走行しているかわからなかったからである。
  それがこの四半世紀でかなりわかってきた。神経生理学的にみて、痛みはどうなっているのか。その詳しい解説と、そこから出てくる痛みのコントロール法について取材したのが、今月の特集である。
  特集1では、概論的に鈴木先生にインタビューした内容を、特集2では、さらに学術的に詳しく解説、特集3では、IDストレッチングという痛みのコントロール法としての個々の筋肉を伸張する方法について解説していただいた。
  こうした神経生理学的知識があるかどうかで、痛みの解釈、痛みへの対応は違ってくる。感覚神経線維、受容器、痛みの伝導系など基本的なことはもとより、レントゲンやMRIに画像として認められた変化、変性が、必ずしも痛みの原因ではないという指摘は多くのことを考えさせる。
  画像に示されたもの、それが痛みの原因とされることは多いが、そうした器質的変化が痛みの原因になっていないことも多いとなると、痛みが主訴の場合、どう対応するか。鈴木先生の「DNICアプローチ」は広汎性侵害抑制調節(これがDNIC)と非侵害的圧刺激というものを用いた徒手的な疼痛抑制法である。こうして理論から引き出された実際の方法から学ぶところは多い。
  連載では今月からコオーディネーションについて、荒木秀夫先生(P.29)にインタビューしたものを掲載。山田ゆかりさん(P.50)の「スポーツの芯」は一応今回で終了。山田さんには別の視点で新たな企画を始めていただく予定です。
  なお、8月は休刊月になります。次号は9月発売。ご期待下さい。


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