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Sportsmedicine No.90, 2007
月刊スポーツメディスン 5月号 通巻90号

A4変型判 52頁 中綴じ 定価1050円(税込み)
年間購読料10,000円(税込み、500円割引)

■特集 腰痛のマネジメント――腰痛への対応、予防と再発予防のために
腰痛はほとんどの人が一度は経験するもの。それはスポーツ選手であろうが、一般の人であろうが同様である。腰痛になってみないとその辛さはわからず、予防は難しいが、再発予防は可能である。腰痛を起したときの対応、その診断や治療、また日々の対策、マネジメントについて4氏に取材してまとめた。医学的ポイント、腰痛と姿勢・動きとの関係、日常気をつけておくべきこと、腰痛経験を有するトップアスリートの声など、活用していただきたいことばかりである。

1腰痛のマネジメント
松本學・市立小野市民病院整形外科

2腰痛を起こす要因の捉え方とその対処
川口浩太郎・兵庫医療大学リハビリテーション学部理学療法学科

3からだのほぐしかたと立ち方
石水極子・東京大学非常勤講師、太極拳指導者


The Athlete’s Voice
「腰痛」からの「経験」が自分の身体を知るきっかけに
萩原智子・山梨学院カレッジスポーツセンター研究員

Topic Scanning
新しい流れを読む
DNAから宇宙まで――東京大学・跡見教授の最終講義から考える「からだと科学」

Prevention of Baseball Injuries
連載 投球障害への対応と予防のために
投球障害の発生メカニズム
宮下浩二・広島大学大学院保健学研究科

Editional Report
話題の最前線
阪神タイガースの新クラブハウスにトレーニングとリハビリ施設完成

Essay on the picture
新連載 私の“一枚の絵”
ローマー:四足動物の解剖図から
『脊椎動物のからだ―その比較解剖学―』より
渡會公治・東京大学大学院総合文化研究科身体運動科学研究室

Sports Science Essay
「間」の考察から運動そのものへ――ドイツの運動科学理論とともに
小さな国の大きな闘い! その17
高橋日出二・コレスポ、綿引勝美・鳴門教育大学

Meridian Stretch
「経絡ストレッチ」――身体の異常判断と修正が容易にできる
下肢の動きで(経絡テスト)で異常を感じた場合の経絡ストレッチ
朝日山一男・神奈川衛生学園専門学校専任教員

Body Potential
動きへのはたらきかけ
腕の多方向への伸長動作 その2
橋本維知子・日本ボディポテンシャル協会主宰

Trainers Activity
連載 JATACのトレーナー実践活動
第18回長野オリンピック冬季競技大会に於けるJATACのトレーナー活動
原和正・NPO法人JATAC副会長

Exercise File
File1 介護予防に役立つ機能改善エクササイズ
機能向上啓発の教室にて
石井千恵・医療法人清心会藤沢病院

File 2 機能改善体操
ウォール(壁)体操A
尾陰由美子・アクトスペース企画

File 3 忙しい人のためのフェルデンクライスメソッド
脳を鍛えるからだのレッスン――脚を倒す
フランク・ワイルドマン博士、藤井里佳訳

OR.NOTE
スポーツ関連学会・研究会・団体紹介
スポーツ選手のためのリハビリテーション研究会

Wacth and Write!
スポーツの「芯」
女子フィギュアスケートについて
山田ゆかり・スポーツライター


編集をおえて
 今月の特集は「腰痛のマネジメント」。腰痛は、スポーツ選手でも一般人でもよく起こす疾患のひとつ。だいたいは手術には至らないが、その分日常の管理、マネジメントが大事になってくる。
  そこで、まず兵庫県小野市にある市立小野市民病院の松本先生(P.6)を訪ね、医学的ポイントを整理していただいた。松本先生は、陸上競技をされていたとかで、体格もよい。しかし、やはり腰痛経験はおあり。診断から治療、日常気をつけることなど、根掘り葉掘り聞いた。わかりやすく回答していただき、このインタビューを読むと腰痛に関する必要事項が頭に入る。理学療法士の方にもエクササイズを実演していただいたので、参考にしていただきたいが、松本先生は、特別なことはいらないというお考えで、ラジオ体操のようなものでもよいとか。一般人はほとんどたいした運動はしていないのが現状。全身を動かすだけでもかなり違ってくるだろう。
  新しくできた兵庫医療大学を案内していただいて、その設備のよさ、神戸港が見える眺めのよさに驚き、そのあと川口先生(P.10)に、腰痛への対応について聞いた。川口先生は、女子ホッケー日本代表チームに帯同する理学療法士でもある。その女子選手の腰痛への対応、予防などについて聞き、一般人でも基本は同じという、いかにストレスを減じるかという見方と方法について紹介していただいた。
  実際のエクササイズについても、自ら実演していただいたが、そう難しいものではない。簡単と言ってもよい。だが、その簡単なことに実は奥深いものがある。きちんと理解してできるかどうか。形だけの問題ではなく、むしろ動きの質の問題。なんでもそうだが、シンプルなことに答えがあるように思う。
  以前も取材させていただいた太極拳の石水極子先生(P.15)には、東大・駒場キャンパスで、実際にからだを動かしながら説明していただいた。今回紹介していただいたからだのほぐし方は、とくに太極拳というわけではない。しかし、丹田を意識することで上半身と下半身をつなげるという意識のありようは大切で、太極拳という拳法であっても、茶道や華道などのからだの使い方であっても、能などの伝統芸術であっても、基本的なことは共通していると感じる。地球の上に立ち、重力の中で動き、暮らす。その営みから生まれたものが共通点を持っていて当然である。重力を感じながら、いかに身を処していくか。まずはからだほぐしから。ぜひ、床に寝てやってみていただきたい。
  そのほか、今月は渡會先生(P.29)に一枚の絵から「あ!」と気がついたことを記していただくエッセイをお願いした。なお、「ファンクションという見方と対応」は今月は休載させていただきました。
(清家)

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