









|
Sportsmedicine No.89, 2007
月刊スポーツメディスン 4月号 通巻89号
A4変型判 52頁 中綴じ 定価1,050円 【完売】
年間購読料10,000円(税込み、500円割引)
■特集 足関節捻挫への対応と問題——注意すべきポイントと早期競技復帰のために
多くのアスリートが経験する足関節捻挫。しかし、その対応は決して十分ではない。また、「ただの捻挫」と思われたものが、実はそうではなかったということもある。不適切な対応が後遺症となることも少なくない。今回の特集では、足関節捻挫について3人の医師、理学療法士、元選手などに取材、スポーツ現場での対応をはじめ、スポーツ医学の専門的知見を多数紹介していただいた。医療をはじめスポーツ選手に関わる人たちの参考にしていただければさいわいである
1 足関節捻挫を語る
田渕健一・田渕整形外科クリニック院長
2 足関節捻挫への対応と鑑別すべき疾患について
平野 篤・総合病院水戸協同病院副院長兼整形外科部長
3 足関節捻挫に対する高気圧酸素療法
柳下和慶・東京医科歯科大学高気圧治療部
4 現場での対応とリハビリテーション
下山田陽子・川本整形外科
The Athlete’s Voice
医師、トレーナーに望んでいたこと
青山 繁・東レアローズ総務
Topic Scanning
新しい流れを読む
ARTする身体
——第14回身体運動科学公開シンポジウムより
Functional Approach
ファンクションという見方と対応
動きやすさと動きづらさ〔後編〕
川野哲英・FTEXインスティテュート代表
Prevention of Baseball Injuries
新連載 投球障害への対応と予防のために
投球障害の予防に必要なこと
能勢康史・野球コンディショニングコーチ
Sports Clinic Report
スポーツクリニック訪問
クリニックとメディカルフィットネスクラブの融合が掲げるより「安全な」環境づくり
——医療法人社団 飛翔会 呉整形外科クリニック
Sports Science Essay
「間」の考察から運動そのものへ——ドイツの運動科学理論とともに
小さな国の大きな闘い! その16
高橋日出二・コレスポ、綿引勝美・鳴門教育大学
Meridian Stretch
「経絡ストレッチ」——身体の異常判断と修正が容易にできる
肩関節の動き(経絡テスト)で異常を感じた場合の経絡ストレッチ
朝日山一男・神奈川衛生専門学校専任教員
Sports Acupuncture
広がるスポーツ鍼灸——その活動と今後の展望
スポーツ鍼灸の現状と今後の課題——吹田市鍼灸マッサージ師会の活動
佐々木暘明・関西鍼灸大学講師、吹田市鍼灸マッサージ師協会会長
Body Potential
動きへのはたらきかけ
腕の多方向への伸長動作
橋本維知子・日本ボディポテンシャル協会主宰
Trainers Activity
新連載 JATACのトレーナー活動
特定非営利活動法人ジャパン・アスレチック・トレーナーズ協会の設立と活動
片岡幸雄・NPO法人JATAC副会長、千葉大学教育学部スポー科学課程教授
菊地俊紀・NPO法人JATAC事務局長、東京海洋大学海洋科学技術研究科
Contribution
提言 “学力”か、“体力”か
宮下充正・東京大学名誉教授
Exercise File
File1 介護予防に役立つ機能改善エクササイズ
寒天マットで転倒予防
石井千恵・医療法人清心会藤沢病院
File 2 機能改善体操
ウォール(壁)体操①
尾陰由美子・アクトスペース企画
File 3 忙しい人のためのフェルデンクライスメソッド
脳を鍛えるからだのレッスン——首の自由な動きを取り戻すⅡ
フランク・ワイルドマン博士、藤井里佳訳
OR.Note
スポーツ関連学会・研究会・団体紹介
財団法人体力づくり指導協会
Wacth and Write!
スポーツの「芯」
生きる力教育って何?
山田ゆかり・スポーツライター
編集をおえて
今月は、足関節捻挫をテーマに3人の医師と理学療法士(トレーナー)、元選手の方に取材させていただいた。
足関節捻挫は、スポーツをしていると一度は経験したことがある人が多い。重度なものは別だが、しばらく休んで、また練習に復帰するというケースも少なくない。よく言われるように「ケガと思っていない」という状況もまだまだある。
しかし、初期の処置、治療が適切でないがために、のちのち多くの問題を生じるようになる。今回は、こうした問題も含め、足関節捻挫と捻挫ではないが足関節周辺に生じる痛みについて取材した。
田渕先生(P.6)は、足関節捻挫について各方面で発表されているが、とくに内反捻挫と鑑別すべき疾患について整理していただいた。「初期固定の肢位すらまだ議論されている状態」ということを知り、驚いた。また、体調が十分でないにもかかわらず、取材を受けていただいたことに御礼申し上げたい。
平野先生(P.10)にはかつてオスグッド病で取材させていただいたことがある。本文で出てくるが、オスグッド病も軽視されがちな疾患。しかし将来問題になることがある。平野先生には、スポーツ選手を多く診てこられた経験から、貴重な話をうかがったが、トップレベルの選手しか起こさないケガ(内果、第5中足骨の疲労骨折)を紹介していただいた。こういうところもスポーツの特徴であり、多くの理解を求めたいところでもある。
柳下先生(P.14)には、前号で紹介した高気圧酸素療法について、足関節捻挫に対する腫脹と痛みの軽減効果の研究内容を語っていただいた。いずれも有意な改善が認められていて、今後の研究結果が待たれる。
下山田先生(P.16)は陸上競技、バスケットボールのトレーナーも務める理学療法士。背屈力の強化と骨盤前傾というポイントがわかりやすい。しかし、やはり現場での対応がまだ進んでいない、とくに小学生あたりではまだ不十分なのが気になる。
青山さん(P.18)は有名な元バレーボール選手だが、なんと足関節捻挫は経験したことがないと言う。なぜか。その対応は他の選手にも参考になるだろう(ただし腓骨筋腱脱臼は二度経験。これも参考になる)。
特集以外では、「投球障害」の連載がスタート。足関節捻挫同様、現場での対応がキーになる。投球障害を防ぐムーブメントのきっかけになればと思う。JATACというトレーナー集団の活動を紹介していただく連載もスタート。これも各方面の活動の参考にしていただければと思う。「体力低下と学力低下」について、宮下先生(P.40)に提言をいただいた。学力が問題にされやすいが、まずは体力。これはもっと広く認識されていい。
今月も多数の方にお世話になりました。誌上ながら御礼申し上げます。
(清家)
|
|
|