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Sportsmedicine No.88 Feb-Mar, 2007
月刊スポーツメディスン 2・3合併号 通巻88号
A4変型判 52頁 中綴じ 定価1050円(税込み)
年間購読料10,000円(税込み、500円割引)
■特集 肉ばなれの解明――受傷メカニズムと受傷後の対応
約20年間、アスリートの肉ばなれに取り組んでこられた奥脇先生の研究成果を第24回スポーツ選手のためのリハビリテーション研究会研修会の講演内容を中心にまとめた。さらに、同研究会の代表である浦辺先生の感想と同研究室での成果、また同研修会の運営に関わった増田先生の感想と今後の課題を聞き、最後に、自ら肉ばなれの経験を有する棒高跳びの澤野選手の経験談を付す。肉ばなれというよくあるケガがどういうものか、どう対応し、どう予防していくか、非常に重要なテーマである。
1 肉ばなれの発生要因と治癒予測
奥脇 透・国立スポーツ科学センター(JISS)副主任研究員、整形外科医
2 ここまでわかった肉ばなれ――今後リハビリやトレーニングにどう活かすか
肉ばなれをはじめ、筋損傷のリハビリを今後どう考えるべきか
浦辺幸夫・広島大学医学部保健学科教授、理学療法士、スポーツ選手のためのリハビリテーション研究会代表
はっきりしてきた病態とトレーナーとしての対応
増田雄一 有限会社リニアート代表取締役、JASA-AT、日本陸上競技連盟医事委員会トレーナー、鍼灸マッサージ師
The Athlete’s Voice
二度の経験から学んだこと
澤野大地・ニシスポーツ
Topic Scanning
新しい流れを読む
高気圧酸素療法――スポーツ外傷への適用について
Functional Aproach
新連載 ファンクションという見方と対応
動きやすさと動きづらさ〔前編〕
川野哲英・FTEXインスティテュート代表
Sports Clinic Report
スポーツクリニック訪問
早期競技復帰をサポートする
プロフェッショナル集団の確立を目指して――山梨リハビリテーション病院
Sports Science Essay
「間」の考察から運動そのものへ――ドイツの運動科学理論とともに
小さな国の大きな闘い! その15
高橋日出二・コレスポ、綿引勝美・鳴門教育大学
Meridian Stretch
新連載「経絡ストレッチ」――身体の異常判断と修正が容易にできる
頚の動き(経絡テスト)で異常を感じた場合の経絡ストレッチ
朝日山一男・神奈川衛生専門学校専任教員
Sports Acupuncture
広がるスポーツ鍼灸――その活動と今後の展望
市民の身近なセラピストを目指して――新潟のあゆみ
山田敏夫・新潟鍼灸マッサージ師会理事
Sportsmedicine in the Community
地域に貢献するスポーツ医療
リコンディショニングネットワーク――NPO法人ソシオ成岩スポーツクラブ
池田潤一ほか
Body Potential
新連載 動きへのはたらきかけ
ボディポテンシャルトレーニングとは――「腕を上方へ伸ばす動作」をスムーズにするために
橋本維知子・日本ボディポテンシャル協会主宰
Exercise File
File1 介護予防に役立つ機能改善エクササイズ
2人組で動く
石井千恵・医療法人清心会藤沢病院
File 2 機能改善体操
日常生活の中から歩行を考えるA
尾陰由美子・アクトスペース企画
File 3 忙しい人のためのフェルデンクライスメソッド
脳を鍛えるからだのレッスン――肘から膝へ
フランク・ワイルドマン博士、藤井里佳訳
OR.Note
スポーツ関連学会・研究会・団体紹介
JATAC
Wacth and Write!
スポーツの「芯」
テニスについて
山田ゆかり・スポーツライター
編集をおえて
昨年11月のスポーツ選手のためのリハビリテーション研究会の研修会で奥脇先生の講演に接した。肉ばなれというスポーツ現場では珍しくないケガについて、これほど長期間、丹念にMRI像を撮り、研究されてきた例はまずないだろう。そのデータのすごさと、何よりも奥脇先生の姿勢に打たれた。これはいつかきちんと紹介したいと考えていた。
それが実現したのがこの特集である。講演内容をまとめるにあたって奥脇先生からパワーポイントの資料をいただき、掲載用スライドを選択していった。本当はこれも載せたいと思うが、紙面は限られている。しかし、主要なところはカバーできたと思う。
その後、改めて奥脇先生にインタビュー。冬季アジア大会から帰国されたばかりの多忙なとき、ご無理申し上げた。原稿も早速目を通していただき、無事完成となったしだいである。改めて御礼申し上げたい。
この特集では、奥脇先生の講演の主催者であるスポーツ選手のためのリハビリテーション研究会の浦辺先生(代表)と増田先生にもインタビュー。これだけわかってきて、今後リハビリやトレーニングはどうなるかを聞いた。浦辺先生は、興味深い腓腹筋のストレッチングによる変化の研究データを用意していただいていた。詳しくは本文を見ていただきたいが、非常に興味深い内容である。増田先生は陸上のトレーナーとして知られているが、陸上では肉ばなれはかなり多く、またやっかいなケガでもある。病態像がはっきりした現在、次のステップが期待される。
その陸上棒高跳びの澤野選手は肉ばなれを経験している。どういう状況だったか、どういうことを考えたか、とくに医療関係者に役立つエピソードを語っていただいた。このコーナーをThe Athlete's Voiceとして定着させたい。
今月からの新連載が3本ある。
FTEXインスティテュートの川野先生の連載、前号で紹介した朝日山先生の経絡ストレッチ、そして橋本先生のボディポテンシャル。いずれも見逃せないものばかりである。
以前紹介したNPOソシオ成岩スポーツクラブの「リコ・ネット」のその後についてもレポートを寄せていただいた。こういう試みが全国に広がることを期待している。
新連載企画が、まだまだある。ページ数が限られているので、なかなか難しいが、次号からも野球肘などの新企画を盛り込んでいく予定。
スポーツ医学はまた発展しそうである。スポーツという豊饒なフィールドが多くのものを可能にする。いよいよ楽しみになってきた。
(清家)
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