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Sportsmedicine No.85 November, 2006
月刊スポーツメディスン 11月号 通巻85号
A4変型判 52頁 中綴じ 定価1,100円(1,000円+税) クリアランスセール特価550円(500円+税)[品切れ]
年間購読料11,000円(10,000円+税)
■特集 行動変容プログラム——基本と事例に学ぶ考え方と進め方
本誌では、31号、41号、68号と行動変容について紹介してきた。この特集では、保健指導始め各方面で注目されている行動変容プログラムについて、基本的な知識や考え方を整理、さらに竹中研究室メンバーによる発表とプログラムのあり方、進め方、改善点などについての座談会の内容を掲げる。
1 行動変容プログラムの取り組み方——行動変容理論・モデルおよび技法の活用は、まずやってみることから
竹中晃二・早稲田大学人間科学学術院教授
2 「行動変容」プログラムの具体化について——竹中研究室メンバーによる座談会
座長:竹中晃二
参加者(発言順):相澤文(修士課程2年)、後藤愛(修士課程2年)、葦原摩耶子(竹中研究室研究員)、大場ゆかり(竹中研究室助手)、万行里佳(博士課程1年、理学療法士)、藤澤雄太(修士課程1年、看護師)、前泊成人(学部4年、大学院進学予定)
■連載その他
Topic Scanning
新しい流れを読む
新たに策定された健康づくりのための「運動基準」と「運動指針」「エクササイズ」という単位
Editorial Report
話題の最前線
リハビリテーションとピラティスメソッド
Sports Science Essay
「間」の考察から運動そのものへ__ドイツの運動科学理論とともに
ちいさな国のおおきな戦い! その12
高橋日出二・コレスポ事務局長、綿引勝美・鳴門教育大学
Sports Acupuncture
広がるスポーツ鍼灸——その活動と今後の展望
スポーツ鍼灸 ネットワークあおもりの活動〔前編〕
笹川隆人・社団法人青森県鍼灸マッサージ師会会長
Health Care Support for Artist
新連載 芸術家のヘルスケアサポート
芸術家の医科学サポートにおける動向 〜ダンサーの事例を中心に〜
水村(久埜)真由美・お茶の水女子大学文教学部芸術・表現行動学科 舞踏教育学コース助教授
Exercise File
File1 介護予防に役立つ機能改善エクササイズ
柔らかペットボトルを転がして足底感覚を付与しながら足関節の関節可動域を広げる
石井千恵・医療法人清心会藤沢病院企画室長、健康医科学協会、介護支援専門士、精神保健福祉士
File 2 快適な動きが脳を鍛える——忙しい人のためのフェルデンクライスメソッド
脳を鍛えるからだのレッスン——上手なドライバーになるためには
フランク・ワイルドマン博士 訳:藤井里佳
File 3 機能改善体操
グライディングディスクを使って〔上肢編〕
尾陰由美子・(有)アクトスペース企画、NPO法人いきいき・のびのび健康づくり協会会長
Watch and Write!
スポーツの「芯」 50kmを歩く
山田ゆかり・スポーツライター
その他の記事
求人案内/Event/Books/MSM掲示板
編集をおえて
過去に「行動変容」について、三度紹介した。それだけ重要なテーマと考えたのだが、ここにきて注目度が急上昇。そこで改めて、実際に行動変容プログラムを作成、実施するうえで参考になる特集を組んでみようと考えた。
この分野で先進的活動をされてきた早稲田大学の竹中教授に連絡、同研究室のメンバーとともに座談会形式で、プログラムについて検討することになった。
詳しくは本文を参照していただきたいが、竹中教授には、行動変容プログラムの考え方、開発の仕方、新たに紹介していただくソーシャルマーケティング理論の「4P、3P」などについて解説していただいた。また竹中研究室のメンバー7人とともに、まず各自が担当している行動変容プログラムについて報告、竹中教授がコメント、改善点などについてもそれぞれの考えを発表していただいた。
生活習慣病予防について「1に運動、2に食事、しっかり禁煙、最後にクスリ」と厚生労働省の標語にあるとおり、「まずは運動」が推奨されている。多くの人は「運動したほうがよい」と思っている。しかし、運動計画を実行し、継続するのはそう簡単なことではない。優れた運動や食事のプログラムも継続されないと意味がない。そこで「行動変容」が必要となる。竹中教授や同研究室のみなさんの話を聞くと、「こうでなければならない」という硬い発想ではなく、ヤワラカ頭で対応していくのがよさそうだ。活用すべきスキルや工夫、考え方が含まれているので、ぜひ活用していただきたい。(清家)
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