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Sportsmedicine No.75 November, 2005
月刊スポーツメディスン 11月号 通巻75号

A4変型判 52頁 中綴じ 定価1,000円(+税) クリアランスセール特価500円(+税)
年間購読料10,000円(税込)

■特集 高齢者の集団運動プログラムどう考えるか、どう指導するか
高齢者の運動は、多くは集団で行われる。介護予防が注目される現在、高齢者の集団運動プログラムへの関心は高くなる一方である。そこで、今月は、このテーマで下記の方々を中心に取材、改めて高齢者を対象とした集団での運動プログラムの実践について考えてみることにした。各方面で活用していただける内容である。
竹尾吉枝、小室史恵、石井千恵、竹内育子、(財)日本レクリエーション協会


■連載その他
Topic Scanning
新しい流れを読む
外反母趾への対応と予防——第19回日本靴医学会学術集会より

Therapeutic Exercise
運動療法のポイントと実際—整形外科診療所からの発信
身体の見方と操作法(実践編)
多久泰夫・多久範子

Contribution
国際オリンピック委員会(IOC)も健康問題に積極的に取り組み始めた!
宮下充正

Athletic Rehabilitation
膝前十字靱帯(ACL)損傷をどのように予防するか
膝前十字靱帯(ACL)損傷の予防プログラムの実践
浦辺幸夫

Wonderful Aging
再びリサイタルの歓び
芙二三枝子

Sports Science Essay
「間」の考察から運動そのものへ——ドイツの運動科学理論とともに
ロボティックスとコオーディネーション理論
荒木秀夫

Foam Roller Exercise
ケース4 頸椎の動きを考える

Contribution
オーストラリアの生活からみた食と運動
石川由希子

スポーツの「芯」
音楽とスポーツの関わりについて
山田ゆかり


特集 高齢者の集団運動プログラム
 介護保険の改正に伴い、高齢者の介護予防のための運動への関心が急激に高まっている。本誌では、高齢者の運動指導資格について71号で特集を組んだが、今月はとくに高齢者の集団での運動プログラムについて、経験豊富な方にお話をうかがった。
 まず竹尾さん(P.6)は、本誌でチェアエクササイズについて連載を執筆していただいたが、今回はとくに「サーキットチェア」に関するデータとともに、高齢者の集団運動プログラムについて語っていただいた。竹尾さんは、アクアフラダンスという水中で行うフラダンスも考案、プログラムとして実践されている。「速いのではなく、テンポのよい指導」という言葉が印象的であった。もともとチェアエクササイズは高齢者や低体力者のために考案されたものだが、その発展形としての「サーキットチェア」について、実験研究を行い、日本体力医学会で発表するにいたった姿勢は高く評価されるだろう。
 小室さん(P.11)には、企業・市町村の運動教室で指導している経験から、集団での運動プログラムを行ううえでの目的と留意点を解説していただいた。安全にかつ楽しく、効果的な運動がいかにして実施されているのか、運動教室の準備段階を含めてお話いただいたが、医師との協力体制を確立することや、地域の医療・福祉に関する役所の担当窓口をチラシにまとめて配布するなど、直接運動と関係のないところまで気を配られている。地域の健康づくりまで視野に入れた小室さんの指導姿勢から学ぶことは多い。
 武内さん(P.14)は3年にわたり後期高齢者を中心とした体操教室を指導している。高齢者の話や特技からエクササイズを考案し、継続して参加してもらえるよう、さまざな工夫をしている。パーソナルトレーナーとして幅広い年齢の方にも指導されているので、1対1と集団での指導の違いや前期高齢者と後期後期高齢者の異なる点など、広い視点で意見を述べていただいた。
 石井さん(P.17)は高齢者の集団運動指導に20年近く携わってこられた。医療機関に勤務され、臨床心理士などの資格を有し、医療とフィットネスを結ぶ役割も果たしておられる。今回は、とくに医療・福祉・フィットネスなどの分野でそれぞれ専門性をもって従事する方々の「互いの歩み寄り」の必要性について語っていただき、またご本人が考案された「わりばし体操」など日常の道具を使っての運動プログラムについても触れていただいた。
 特集の最後(P.20)は(財)日本レクリエーション協会のノウハウが活かされた運動プログラムを取り上げた。じゃんけんやしりとりを運動と組み合わせることでより楽しくなる。ボランティアスタッフが指導できるようなプログラムづくりをしている点も特徴的である。現在は試行錯誤しながらの取り組みだそうだが、どのようなプログラムができるのか、楽しみである。(清家、長谷川)

連載その他
 多久泰夫・範子先生の連載(P.29)は、身体の見方と操作法の実践編。最も重要と指摘する頭蓋骨と脊椎の捉え方と運動指導にあたっての心構え、ポイントに触れていただいた。座位・立位で長時間にわたって正しく身体のアライメントを保つための具体的な方法が示されている。
 宮下先生からいただいた寄稿(P.32)では、IOCが取り組み始めた健康問題に関する提言について紹介、適正な運動や安全な運動実践など、女性マスターズ・スポーツ選手に関するものを中心に取り上げている。
 4回にわたって掲載した浦辺先生の連載(P.34)は今回が最終回。これまでの総まとめとして、筋力、バランス、ジャンプの3項目で構成された具体的なACL損傷予防プログラムについて解説していただいた。
 すばらしき高齢スポーツ愛好者に学ぶ(P.38)には、ダンスセラピストでもある芙二三枝子氏に登場していただいた。脳梗塞で倒れてからわずか5カ月のリハビリで現場復帰したその経緯を山田ゆかりさんが聞いている。
 荒木先生は(P.40)、ロボティックスにおける運動観に着目しながら、スポーツ運動におけるコーディネーション理論との関係性について考察している。機械から生体へいかに近づけるかが追求されているわけだが、人間の身体がいかに精密にできているかを再認識させられる。
 有吉先生のフォームローラー(P.44)は、頚椎の動きについて解説するとともに肩・首のコリに効果的なプログラムを紹介。肩と首のコリは悩む人も多い。ぜひ実践してほしいエクササイズである。
 元日大藤沢高校講師の石川さんには、オーストラリアの滞在経験から考察した食と運動のあり方について寄稿をいただいた(P.46)。海外の生活に密着した石川さんの意見は、日頃の食と運動を見直す際に参考となるだろう。
 スポーツの「芯」(P.50)はビートルズのジョン・レノン、音楽研究家の細川周平氏の著書等からスポーツと音楽の類似について語っている。スポーツでもリズムがよい、テンポが悪いと言った言葉が使われ、フィギアスケートのように楽曲とセットになった種目もある。両者に何が共通するのか。考えてみるとおもしろいのではないだろうか。(長谷川)

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