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Sportsmedicine No.71 Contents June, 2005
月刊スポーツメディスン 6月号 通巻71号

A4変型判 52頁 中綴じ 定価1,000円(+税) クリアランスセール特価500円(+税)
年間購読料10,000円(税込)

■特集 高齢者の運動指導資格を考えるどんな資格があり、どう活用すべきか
介護保険の見直しに伴う「介護予防」への注目が高まるなか、高齢者の運動指導資格が多数誕生している。今月の特集では、現在どのようなものがあるのか調査し、関係各方面に高齢者の運動指導資格についての問題や今後についてうかがった。

中嶋寛之、元持茂、斎藤博之、小山内映子、東京都老人総合研究所ほか


■連載その他
Topic Scanning
新しい流れを読む
身体と心をひとつにさせる運動指導を行うには
——第19回フィットネスセッションより

Sportsmedicine Now
取材レポート:これからのスポーツ医療
地域のスポーツ活動を支えるクリニック
くまざわ整形外科クリニック

Athletic Rehabilitation
膝前十字靱帯(ACL)損傷をどのように予防するか
膝前十字靱帯損傷治療の経験と損傷予防の視点
浦辺幸夫

Stretching and Training for Injury Prevention
障害を予防するストレッチングとトレーニング
野球肘における予防法とストレッチについて
堀居 昭

Sportsmedicine People Interview
キャリアアスリート
工藤建太

Childrenユs Health Development
『国際版 子どものからだと心 白書』の具体化に向けて
野依真吾

Foam Roller Exercise
ケーススタディ1
有吉与志恵

Exercise for the Knee
膝OAのための「ヒザイタ改善エクササイズ」
「エクササイズ紹介」の前に その2
小谷さおり

スポーツの「芯」
四国独立リーグ
山田ゆかり


特集 高齢者の運動指導資格を考える
 特集の取材をしている間に、朝日新聞が増加する高齢者の運動の指導講習会の問題を取り上げ、日経新聞は「介護保険、赤字3倍に」という見出しで、昨年度291市町村で計150億円の赤字が出たことを1面で報じた。
 高齢者の運動は、当初は軽い有酸素運動が勧められ、ウォーキング人口が急増したが、転倒予防や寝たきり予防の観点から筋力トレーニングも盛んに推奨されるようになってきた。そのためのマシンが開発・導入され、マシンによる「筋トレ」もブームのようになった。世はエビデンス流行りで、この分野にも当然エビデンスが求められるようになり、いろいろなプロジェククトが組まれた。本誌67号で紹介したように、東京都老人総合研究所(都老研)の大渕修一氏がCGT(包括的高齢者運動トレーニング)という概念で、エビデンスを集め、プログラムを開発、これも話題になり、すでに都老研では講習を始めている(P.9)。
 それとは別に、本誌でも報じてきたようにさまざまな団体が高齢者の運動指導、または介護予防とうたった講習会を始めるようになった。
 時代のニーズに応えたタイムリーな内容であるが、受講する側にとっては、いずれを受けるべきか判断に苦しむところもあるだろう。また、そもそも高齢者の運動指導について、またその資格についてどう考えるべきなのかという問題も出てきた。
 そこで、今月の特集では、各氏に取材し、現在ある資格や講習についてもまとめた(P.19)。
 特集1では、中嶋先生(P.6)に高齢者の運動指導については、とくに医師とセットになったものが望ましいことを強調、特集2の仁和氏(P.9)は、東京都老人総合研究所が始めた講習内容について詳しく紹介、特集3の元持氏(P.12)は、日本健康運動指導士会の専務理事として、健康運動指導士が介護予防や介護度改善のための運動指導においても活動の場が広いことをアピール、日本運動療法推進機構の斎藤氏(P.14)は、介護保険の改正に伴う介護予防とその担い手について、また実際に長く高齢者の運動に携わってこられた小山内氏(P.16)は、その経験から傾聴すべき意見を述べられている。
 高齢者の運動を指導するということはどういうことなのか、その資格を取得する際には何を考えるべきかについては、P.22からの、石井、竹尾、小谷、梅田4氏の言葉に耳を傾けていただきたい。
 今回も多くの人にご協力いただいた。誌上ながら改めて御礼申し上げます(清家)。

連載その他
「これからのスポーツ医療」(P29)では、くまわざ整形外科クリニックを開業した熊澤医師に話をうかがった。熊澤医師はフットサル日本代表のチームドクターの経験を持っているが、中学・高校でのサッカーによるケガが原因で転向している選手もいたという。そこで、育成年代へのケアの重要性を感じ、地域に根ざしたスポーツ医療を目指している。同クリニックで実践されている患者の生活を第一に考えた環境づくりは学ぶべきことが多い。
 スポーツ選手のためのリハビリテーション研究会代表でもある浦辺先生には、今号より新連載「膝前十字靱帯(ACL)損傷をどのように予防するか」をお願いした(P.32)。第1回では治療の経験と損傷予防の視点について触れ、なぜACL損傷の予防が重要かつ必要になっているのかを解説していただいた。
 堀居先生の連載(P.36)は、前号に続き野球肘について。予防法とストレッチを取り上げていただいた。すぐに活かせるものなので試してみるとよいだろう。
 最終回となるインタビューでは、理学療法士で現役のアメリカンフットボール選手(アサヒビールシルバースター所属)でもある工藤さんの話。「ベテランの気持ちを知ってみたい」と話す工藤さんは現在30歳。競技者としての技術・経験に、理学療法士としての知識をどう活かしていくのか。興味深い話である。
 東京理科大学専任講師の野井先生(P.42)には、去る5月2、3日に中国・北京市で開催された学術論壇について報告された。現在中国では、SARSの出現を契機に、「保健」の重要性が指摘され始め、子どもに向けた健康教育を行うため教科書づくりが模索されている。同大会を共催した「子どものからだと心・連絡会議」は、日本側の意見として日中間での白書づくりを提案している。
 フォームローラーエクササイズ(P.44)は、今号より日本コアコンディショニング協会の有吉さんに登場していただく。第1回は肩周囲炎に対するエクササイズを取り上げている。ポイントをしっかり押さえて実践してほしい。
 小谷さんの連載(P46)は今号より実技解説へ。膝OAのたのめ水中コンディショニングの必要性とエクササイズを紹介している。水中エクササイズは負担が少ないため高齢者に人気があるが、正しい指導が行われないと逆に膝OAを悪化させることにもなる。
 山田さん(P.50)は四国独立リーグについて触れた。理想と現実にはまだまだ大きな開きがあるようだが、新しい試みだけに、今後のに期待がかかる。(長谷川)

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