相撲の始祖
野見宿禰の墓屋(のみのすくねのつかや)

信原克哉著
B5判 76頁 4色刷 上製
定価1,200円(+税)

整形外科医で肩の権威として世界的に著名な信原克哉先生の最新刊。『肩(The Shoulder)』の名著で知られるが、歴史にも通じ、『明智光秀と旅』(小社刊)の著書もある。本書は、相撲の始祖として『日本書紀』に記されている野見宿禰に関する書だが、野見宿禰は、天皇に生人に代えて埴輪を埋葬する制を勧めた人物としても知られる。彼はその功績により「土師臣(はじのおみ)」の姓を賜る。その「土師」の地名は信原病院があるところの地名でもある。近くには野見宿禰を埋葬したと伝えられる宿禰塚もある。著者は、文献に当たり、現地に赴き、話を聞き、写真を撮り、宿禰像を描いていく。相撲が当初どのようなものであったか、本書から知ることができる。日本の文化の根を知るうえでも貴重な一冊。オールカラーで写真、図版を多数収録。


著者紹介
信原克哉(のぶはら かつや)
1933年、兵庫県相生市生まれ。神戸医大卒。医学博士。整形外科専門医。日本肩関節学会会長、アジア肩関節学会会長、日本整形外科学会理事などを歴任。現在、信原病院・バイオメカニクス研究所院長、日本整形外科学会名誉会員、日本肩関節学会名誉会員、米国肩肘関節学会客員、日本柔道整復接骨医学会会長、肩疾患の専門医、バイオメカニクス研究者として世界的に活躍。


目次
1.えにし/2.『日本書紀』のなかの野見宿禰(1)相撲の始祖 野見宿禰(2)埴輪を創った野見宿禰/3.『播磨國風土記』のなかの野見宿禰/4.『播磨國風土記新考』と井上通泰/5.揖保川流域の古墳/6.野見宿禰の墳墓(1)野見宿禰墓(2)狐塚(3)鶏塚(4)宿禰塚古墳/7.幻の川/8.玉江春枝のこと/9.土師の里/あとがき/文献

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